420:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2017/01/23(月) 02:35:23.83 ID:+6bwensu0
やや消極的に買い始めたハムだったが、癒しの効果という意味では絶大なものがあった。
いきなり電気をつけるとびっくりしてしまうので、ゲージに布をかけてから電気をつける。
最初はおどおどしていたハムだったが、数日もすると落ち着きを取り戻し、カラカラと回し車をまわっていた。
ときおり、ゲージから出して、リビングに放ってやった。チョコチョコとリビングを走るハムは可愛かった。
ハムも、基本的に家にいない家主のおかげか、安心してゴロゴロしていたと思う。
朝、ハムのチェック。
深夜に帰宅。水・トイレ砂・床材の交換。ハムのチェックをしてPC立ち上げ。メールチェック。MLで報告。アドバイスを見る。
休日で特に予定のない日はハムをリビングに放して自分もゴロゴロする。たまにヒマワリの種をちらつかせ、ハムをおびき寄せる。
タカタカとこっちに寄ってきてカリカリと種を食べる。
淳「お前の休日の過ごし方が想像できない何やってるんだ?」
僕「んー、ドライブに行ったり、釣りをしたり、ボード行ったり、家でゴロゴロしたり。」
淳「お前の家、何にもないだろう。」
僕「だからゴロゴロできるんだろ。」
僕の家は基本的に何もない。
ハムにとって、危険な障害もなく、それも居心地が良かったのだと思う。
会社の人や地元の友達にはハムの話をしなかった。
どう考えても僕のイメージにはない。
だから、ハムの存在を知っている人は、誰もいなかった。
ハムの飼い方にもだんだん慣れて来た頃、とある女性と知り合った。
その女性は、物静かで、美人で、あまり表情のない人だった。
作中に出てきた女性。涼子だ。
僕「本当に近くに住んでるんだね。30分くらいで会えちゃうんだ。」
涼子「そうみたいですね。びっくりしました。」
涼子は、本当に美人だ。
その小さな口で、ポテトだけをつまんでいた。
僕「ポテトだけ食べるの?そっちのハンバーガーは残しちゃうの?」
涼子「うん。そんなにお腹が空かない人なんです。」
僕「さすが女子。ていうか、ハンバーガーもったいない・・」
涼子「ポテトだけ頼むのも、なんだか申し訳ないので。」
僕はその姿を見て、思わずにやけてしまった。
僕「そうやってポテトをかじるのが・・・なんかツボったw」
涼子「?え?どうしたんですか?」
僕「実はね、最近、ガラにもなくハムスターを飼い始めて・・・野菜のスティックをかじるハムスターと、ポテトをかじる涼子ちゃんがダブっちゃってw」
涼子「私、ハムスターほど小さくないですし、頬っぺたも膨らまないよ?・・・でも・・(カリカリカリカリ)確かにハムスターっぽいですね。」
僕「色も白いしね!僕の飼ってるハムスター真っ白なんだ。」
涼子「・・・・あの、」
僕「ん?どうしたの?」
涼子「もしよかったらなんですが・・・・見せてもらえませんか?」
僕「え・・?何を?」
涼子「ですから、その、ハムスターをです。」
僕「そりゃあ、いいけど・・・僕のうちに来る?今度。」
涼子「はい。興味が湧きました。」
僕「へぇ。いいよ。でも何もない部屋とはいえ、女性を部屋にあげるなら少し片付けしたいし来週とかでもいいかな?」
涼子「はい。来週末でしたら、時間が空きます。お部屋で少し滞在するのでしたら、手持無沙汰なのもあれですので、オススメの映画でも持参します。私、体を動かすことも嫌いではないですけれど、基本的にインドア派ですので。」
僕「映画、好きなんだね。」
涼子「はい。大学時代から、文学として興味があります。」
僕「エンターテイメント性は求めないんだね。」
涼子「どちらかというと、フランス映画のような作品が好きです。」
・・・
こうして、涼子は僕の部屋に来ることになった。
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