77:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/07(水) 00:50:11.09 ID:gXmY7ffH0
そんな沢村さんだが、沢村さんにも欠点はあった。
彼の提案することは奇抜で、だれもが納得できる内容で、誰もが引き込まれる。
だから、誰もがその案件に飛びつくのだが、提案の根拠となる資料は、一切ない。
彼は感覚のみで作業をし、裏付けのない資料で利益計算をする。
なので、契約後・進行後に辻褄が合わないことがあるのだ。
なので、僕が、裏付け調査や確固たる根拠を探すサポートをした。
僕には、そういうサポートの方が向いているらしい。
お客様「君、沢村さんが褒めてたよ。」
僕「え?私をですか?」
お客様「うん。彼の知識は凄いと。彼に聞けば、間違いなく納得できる資料が出てくるってさ。」
僕は、沢村さんの役に立っているんだ。
そう思うと、嬉しかった。
営業所からの問い合わせは、定時までしかない。
僕は、定時までは営業所からの応対やサポートをし、定時過ぎてから課長と沢村さんのサポートをするという毎日を送っていた。
沢村さんも、いつも夜遅くまで働いていた。
彼の周りには、いつも女性がいた。
同じフロアの子であったり、他部署の子であったり。
沢村さんは、本当にモテた。そして、変態だった。
爽やかに女性を見送り、僕に呟く。
沢村「あいつ、いいケツしてるよな。このコーヒーを、あのケツに、流し込んでやりたい!」
僕「ええ・・趣味悪いですよ・・・」
沢村「ああ・・そうして・・あの子の表情が・・・苦悶のそれに変わって・・・ウヒヒ」
僕「ひどい・・・」
沢村「そうだお前、うちのマンションに引っ越して来いよ。」
僕「え、あのマンション高そうですからやめときますよ」
沢村「大丈夫だよ。会社に申請すれば家賃全部持ってくれるから。」
僕「そうなんですか!このご時世、通りますかね?」
沢村「俺が通してやるから気にすんなよ。あそこはいいぞ。防音がしっかりしてる。」
僕「それは魅力的ですね。」
沢村「ああ。防音は大事だぞ!悲鳴が外に漏れない!」
僕「ええ・・・」
帰宅は、午前様になることも出てきた。
このころは、仕事が楽しくてしょうがなかった。ただ、他部署の同期が定時付近で帰宅しているのを見ると、うらやましくもあった。
気づけば、毎晩のようにしていた優子への電話もだんだん短くなり、いつしか数日に1回の電話になり、メールでやり取りする程度になっていった。
そして、会う頻度も、毎週だったものが、隔週になり、月1になった。
優子は、気が付けば大学を卒業し、社会人になっていた。
毎日はあっという間に過ぎ、GWがもうすぐ来ようとしていた。
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