【安価】女冒険者「セクハラトラップダンジョン?」
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156: ◆Berry.vw5E[saga]
2016/12/11(日) 00:06:00.14 ID:2x1mkGVHo
契約の内容は至極簡単だ。
呼ばれた悪魔は召喚者の願いを1つ叶える。
願いの成就と引き替えに、召喚者は死後の魂を悪魔に譲る。
その使い道は悪魔によって異なるが、多くの魂を蒐集できる悪魔ほど優秀であり
逆に、人間に騙されて魂を回収し損なうのは悪魔として恥ずべきことだ、という共通認識がある。

その点で言えばアムネアは名実ともにド優秀な悪魔であった。
ただの一度の失敗もなく、これまで蒐集した魂の数は99個。
彼女の多彩な魔法を用いれば、人間の願いを叶えるなど児戯に等しい。
そんな自負と慢心から、疑いもなく差し出された指輪を摘まみ取ってしまう。


アムネア「それじゃ3秒で戻るからね、マ・ス・ター」

アムネア「逃げたら承知しないぞ♡」

アムネア「テレポート!」


アムネア「……あれ? テレポート! ……テレポート!」

アムネア「……は、発音が悪かったのかな? ……テ・レ・ポート!」

アムネア「…………」シーン

アムネア「なんで……?」

アムネア「まさかこの指輪、なにか妙な仕掛けが……」シュルリ

アムネア「あっ、勝手に指に巻き付いて……!? ……んーっ! ぬ、抜けない!」

アムネア「ちょっと! どういうこと!? なんで私の魔法を封じるの!?
     私はマスターの願いを叶えようとしてるのに! 味方でしょ?!」

宙に浮かぶ魔力さえ足らなくなったアムネアは、マスターにずんずんと近づいて、胸ぐらを掴もうとした。
悲しいかな、10歳の身長ではマスターの胸元にしがみつくような格好になっただけだった。
先程まで震えていた召喚士の男は、アムネアをニヤニヤと見下ろして柔らかな黒髪を撫でた。

アムネア「ちょっ、人間風情が気安く私に触れるな!! ぶち焦がすぞ!!」

アムネア「…………まさか願いを叶えさせないまま、悪魔をずっと手元に置いておく気……?
     ……バカなの……? 頭おかしいの……? 一体何の得があって……」

アムネア「こんなの詐欺だよ……、詐欺じゃなきゃ誘拐だよ……、信じらんない……」ウルッ

先程までの威勢が完全に消えてしまった。
このままではサモナーが自然に死ぬまで数十年単位で家に帰れないことに気が付き、涙声になる。
……ふと、単純なことに気が付いて潤んだ瞳をゴシゴシと袖で拭った。

アムネア「……、じゃあっ、お望み通り秘宝を取ってきてあげる!!
     力が使えなくたって、これくらい簡単なんだから!
     覚悟しなさい! 貴方の魂は死後100万年くすぐりの刑よ!バーカバーカ!」

顔を真っ赤にしながら捨て台詞を吐く悪魔っ娘を、サモナーは手をひらひらと振りながら見送った。


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