【結城友奈は】 樹「失って得た掛け替えのない一日」 【勇者である】
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18:名無しNIPPER[saga]
2016/12/08(木) 00:05:09.82 ID:oJP2LInOo

「それでは改めまして〜ッ!」

「「「「「お誕生日おめでとーっ!」」」」」

みんなの分のカレーが並んだ食卓

流石に席が足らなくて拡張したけれど

準備を終えたお姉ちゃんのひと声に合わせてみんなが声を上げる

隣近所に迷惑だよ。なんてことを考える私はきっと

あんまり考えたくないんだろうなと、思って……

「あり……」

『『お誕生日おめでとう、樹』』

今は聞くことの出来な二つの声

もう新しく見る事の出来ない幸せそうな表情

過去に見たその幸せそうなものが頭の中に蘇ってきた

「っ」

笑顔でいようって頑張った

何か別のことを考えてこんなことにはならないようにしようって思った

でも、無理だった

「樹……」

賑やかになればなるほど、思い出が蘇ってくる

お父さんやお母さんの

凄く、すごく嬉しそうなお祝いの言葉が……聞こえてくる

泣きそうで、泣きそうで

でも、ぎゅっと唇を噛み締めて

泣いているときによく感じる口の中での唾の蓄積を感じて、ごくりと飲み込む

「ありがとう……ございますっ」


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