21: ◆dsJGber.Kg[saga]
2017/01/03(火) 00:10:23.01 ID:sxkkqLYx0
占い師「手甲。己の拳で戦う戦法のようだ」
占い師「…いや、言いたいことは分かる。『魔法の適正が高いのに格闘?』と」
占い師「しかしそうなのだから仕方ない」
男「――誰に言ってるんです?」
占い師「ちょっとした言い訳だ」
占い師「とにかく、分かるのはここまでだ。居場所とかは分からん」
男「抽象的な占いですね…」
占い師「占いだからな」
正論をキッパリと口にし、占い師は口を閉じる。
話はそれで終わりだと言うように彼の前の水晶が光るのを止めた。
男「世界を救う英雄…重要さは分かりますよね?」
占い師「ああ。私も王に仕える人間だ。当然だろう」
男「なら――」
占い師「分かっているからこそ私は焦っていない。ここへたどり着く前に命を落とすような英雄ならば世界など救えやしないだろう」
男「…」
占い師の真剣な眼差しに男は何も言わない。いや、言えなかった。
男「…明かり、ないんですか?」
占い師「ない」
水晶が輝くのを止めた部屋は真っ暗だったから。
35Res/29.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20