22: ◆dsJGber.Kg[sage]
2017/01/03(火) 03:14:05.15 ID:sxkkqLYx0
世界は壊れた。
人々は街を捨てて家を捨てて、それまでの暮らしを捨てて――科学は衰退の一途をたどる。
後に残ったのは原始的な世界。力と権力が支配する剣と魔法のファンタジー世界。
みんなが夢見ていた希望に溢れた創作物みたいな世の中。
サヤ「…」
なんてことはなく。
無法者1「へっへっへ…」
無法者2「まさかこんな場所に女が一人で来るなんてな」
国の領土を出た私は怪しい男たちに囲まれていた。
彼らの手には剣や棍棒や斧。何年か前の日本ではこんな物持っていたら即通報で御用だ。
身なりの汚い、欲望むき出しな顔をした男性たち。力のない人が私の状況に立ったらどうなるのか。火を見るよりも明らかだろう。
国から出れば徒歩5分でこんな連中が出るような世界に希望なんてものは溢れていない。
ファンタジーはファンタジーだけど世紀末的としか言い様がなく。
サヤ「…はぁ」
憂鬱だ。少年時代は廃墟になった街で小悪党どもに囲まれるなんて想像もしなかった。
自分と世界の現状。その二つに心の中で嘆きつつ私は視線を周囲に巡らせる。
私たちが住んでいる国のすぐ近く。街の廃墟はご覧の通り無法者らが集まる隠れ蓑と化しているようだ。まぁ何もない場所だし、こういうごろつきが集まるのも理解できる。そこへのこのこ歩いて行った私が馬鹿なだけで。
サヤ「…」チラッ
眼鏡をかけた男「…」グッ
――ま、今のところ全部計画の内なんだけど。
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