32: ◆dsJGber.Kg[saga sage]
2017/01/08(日) 06:29:58.05 ID:qrgtRY9s0
メイ「どうってことないわ。従者があんな実力なんだから、英雄だってたかが知れてるし」
リア「従者? ああ、従者は私の仲間にはいない。面倒だからな」
ユースケ「面倒って…」
無法者4「頭ぁ! 頑張ってください!」
無法者2「俺ら応援してますから!」
無法者5「プリティお頭ぁ!」
リア「うっさい!」
サヤ「…なんとなく分かりました」
調子が狂うというか、なんというか…。
サヤ「頭、ということはあなたも犯罪者。大人しく出頭してもらいます」
リア「いいだろう。地人が英雄に勝つことができるなら、な」
楽しげに笑う彼女。武器である短剣を抜き、逆手に持つ。
英雄との戦いは初めてではない。仲間のみんなも経験はある。が、こうして何の準備もなく遭遇するのは初めてだ。
リア「この世界にも退屈していた頃だ。さぁ、楽しませてくれ」
英雄が動く。予備動作一つなく、前へ。驚く間もなくユースケへ肉薄する。
ユースケ「うおっ!? くそっ」ブンッ
リア「残念外れだ」
接近に気づき振られた斧を、まるで予想していたかのように最低限の動きでリアが回避する。
サヤ「メイ!」
メイ「任せて」
大振りの攻撃を避けられ隙だらけのユースケをサポートするべく、魔法を発動。それと同時に駆け出す。
魔力を一点に集中させただけの攻撃だけど、注意を引くだけならこれで十分だ。
魔力の弾はまっすぐリアへ。ユースケへ反撃しようとしていた彼女はそれを短剣で切り、いとも簡単に消滅させてしまう。あっさり防がれたがこれで良し。その間に接近したメイが決めてくれれば――
リア「遅い!」
メイ「えっ…」
完全に命中するタイミングで突き出された剣を、リアがこれまた簡単に防いでしまう。
魔力の弾を防いで振り上げた手を目にも止まらない速度で切り返し、剣の切っ先を逸らす。無駄のない動きに思わず感心してしまうほどだ。
驚きに目を見開くメイはそのまま勢いを殺せずリアの横を通りすぎ、
ユースケ「よくもやったな、この――いってええ!?」
メイ「あ、ごめ――えぐっ!?」
彼女の後ろに立つユースケを思い切りぶっ刺した。そこへリアがメイの背中へ蹴りを入れ、二人して転倒。
人数はそれほど重要じゃないと言ったけどここまで華麗に倒されてしまうものか。
リア「次はお前だ」
サヤ「――っ」
気づかれてた。二人がやられてる間に不意をつこうと近づいてたのに。
拳を振り上げる私へと振り向き、不敵な笑みを見せる彼女。直後振られる短剣を、なんとか後ろへ下がって避ける。
リア「避けるか。――ふむ。お前は中々面白そうだ」
メイとユースケは大丈夫だろう。ユースケ叫んでるけど。
今は目の前の敵――この英雄をどう倒すか。
……正直、勝てないと思うんだけどそんなこと言ってられないよね。
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