花陽「死を視ることができる眼」
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33:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:39:17.44 ID:AWhlWl6p0
シエル「ちゃんと最後まで聞いてください。死徒化がストップすると言っても、親である死徒の影響を受けることがなくなったというだけで、吸血種としての血を取り除いたことにはなりません。ですからなんらかの外的、または内的要因で吸血種としての血を活性化させた場合、再び症状は進行します」

真姫「つまり、死徒化は一種の病みたいなものなのね」

シエル「かなり大雑把な言い方にはなりますが、概ねその通りです。親を討ち滅ぼしたところで吸血衝動がなくなる訳ではありませんから、人として在り続けようとするなら、その欲求に耐え続けなければいけない」

花陽「……いつまで耐えれば、完全な人間に戻れるんですか」

シエル「血を取り除く手段を見つけるか、もしくは死を迎えるかのどちらかです」

真姫「現段階で治療する方法がないっていうのはそういうことか……」


必死で現状を打破する方法を考えているのでしょう。

物憂げな表情で呟く真姫ちゃんは、口元に片手を添えて思案していました。


花陽「血を入れ替えることはできないのかな?ほら、輸血の要領で身体の血を総とっかえしてしまえば、吸血鬼の血は凛ちゃんの身体からなくなるんじゃない?」

真姫「ダメよ。大量輸血は合併症のリスクもあるし、全身の血を全て入れ替えるなんて真似をして急性腎不全や溶血を招いたら、元も子もないわ。それに、血を輸血するぐらいで死徒化を治療できるなら、医療関連の職に就いている人がもう試しているはず……なのに治療法が確立されていないということは、つまり──普通の医療では治療が困難だということ……」

シエル「はい。過去、多くの魔術師や医師が死徒化の治療に挑み、悉く失敗しているのは、死徒化のメカニズムが明確にされていないのが大きな原因の一つなんです。医学的、また魔術的側面のアプローチが幾度となく繰り返されてきましたが、結果は芳しくありませんでした。血を取り除くというのは、魔術師たちが死徒化治療のために使っている用語であって、実際に血を取り除くだけでは死徒化は完治しません」

真姫「でしょうね。血液だけに注視してるから進展がないのよ。噛みついて血を吸うという行為自体にも、呪詛のような効果があるのかもしれない……血と肉体を平行して治療する必要があるんだわ、きっと」



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