花陽「死を視ることができる眼」
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52:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:53:55.49 ID:AWhlWl6p0
廊下を埋め尽くすほどの雷光が、やつの式により発動する。

もはや避けることは不可能な規模の術式。

ですが、そんなことはなんの意味もない。

式の大元となっている点にナイフを突き刺す。

すると、学校全体に蔓延っていた邪悪な気配が消失した。


ロア「莫……迦な……起動すれば解除なんて不可能なはずよ!!」


式が死んだ影響でボロボロになった廊下を、ゆっくりと歩いて行く。

数秒後には足元から崩れそうな世界を、一歩、また一歩、しっかりと踏みしめながら。


花陽「──死が視えているなら、正気でなんかいられない」

ロア「ッ────!?」

花陽「死が視えているなら──とても立ってなんかいられない。物事の『死』が視えるということは、この世界が────あやふやで脆いという事実に投げ込まれるということ。地面なんてないに等しいし、空なんて今にも落ちてきそう」

ロア「なんだ……なんなんだよ、あんたっ──!?」

花陽「一秒先には世界全てが死んでしまいそうな錯覚を、あなたは知らない。それが死を視るということなんです」


────そう、両眼を潰してでも逃れたいと思っていたあの頃。

私だって多くの人の支えがなければ、とうの昔にどうかしてた。



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