8: ◆NERDVAqS3I
2017/01/16(月) 23:01:58.39 ID:6j4Pz0iq0
「……その……、前にPさんとしてから……忘れられなくて……。回りくどいことして……すいません」
まあ、直接セックスしたいとは言えないだろう。とはいえそのために美優さんの家に呼ばれるとは思いもしなかったが。直接情欲をぶつけられて俺も気が乗ってくる。
「美優さん……こっちへ」
「はい……」
名前を呼ぶとそれに対応して抱きついてきた。顔を上げて目を閉じる。どうやらキスをねだっているらしい。お望み通りに唇を重ねた。
そのままお互いの動きが止まって。緩く、純粋な愛を確かめ合うようなキスが数十秒続く。
名残惜しげに顔が離れた。目を開けて、にこりと微笑まれる。まるで、映画のワンシーンのようだった。
「Pさん……体、熱くはないですか?」
「え? はぁ、まぁ。お酒を飲みましたから。それなりには」
「それだけ、じゃないですよ。あのアロマの効果も、ありますから……」
「……っ、美優、さん。貴方は……」
「私は卑しい、貴方としたいがために……こんな……淫乱みたいな」
「………………、」
卑しいのは俺だ。美優さんの言っている意味とは違うのだろうけれど。
自分の保身だけを考えて、美優さん本人をないがしろにしていた。
アイドルの可否についても、今も。
事が事だ。言ってくれればよかったのに、だなんて無責任な台詞は言えない。とはいえ、俺だけでものを考えず、もう少し美優さんの事を見ておくべきだったのかもしれない。美優さんが人との距離を計るのが上手くないのはよく知っていただろうに。
「大丈夫ですよ、美優さん」
だから、受け入れる。
「しましょう? ……続きを」
とはいっても、何かを考えての事ではないが。
そもそも突っぱねるなら前回突っぱねている。受け入れた時点で俺ももう同罪なのだ。
そして一度、味わってしまえばもうなかったの頃には戻れなくなっていて。
「……はい」
美優さんは指を俺の首に這わせる。あまりの冷たさに思わずぞくりと震える。
いや、俺の体が熱いのか。
美優さんは腕を下ろすとそのままワイシャツのボタンを手際よく外していく。
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