143: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2017/01/28(土) 00:28:49.18 ID:hgeX/z7To
たっぷりと含みを持たせたまま、堕女神は言って……香油をまとった手で、右の耳を優しく解きほぐしてくれる。
触れてはいても、羽衣が触れるような絶妙な力の具合で。
たおやかな指先に耳たぶをなぞられ、軟骨を優しくほぐすようにこりこりと揉まれ、
耳元でぬめる香油の水音が心地よく眠気さえ誘う。
反対側の左耳は彼女の舌が這わされ、耳朶を唇で挟まれ、吸われ、
そして耳孔に向けて堕女神の細い息が吹きかけられた。
勇者「んっ……あっ……堕……」
――――耳は、五感の内の一つを担う。
湿る粘膜を持つ目や鼻、唇と違って乾いたままで振動と空気の流れを拾って、感覚へと変える器官だ。
音は人のみならず獣や虫にとってすら貴重な情報であり、それを届ける敏感さは言うまでもない。
堕女神の指が蠢くたびに、身体の奥に滓のように残っていた疲れも、気だるさも、溶けていく。
脳の奥までとろんと蕩けさせるような、耳への愛撫。
負けじと繰り出される、モノへのサキュバスCの舌と唇。
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