322: ◆x.53aZIM6g[ saga]
2017/04/01(土) 16:07:57.69 ID:9ix3igxIO
「そ、そんなことできません!」
「しなきゃダメだろ。お前は後輩を捨てて逃げようとしたんだぜ?」
「だ、だからそれは!」
「うるせえ!」
平瀬先輩は、奥の壁に移動するよう命令され、そこに立っていた。
どうにか恥ずかしい踊りを拒否しようとしているけど、海藤先輩は絶対に許そうとしない。
鼻息が荒い。興奮が見て取れる。
ぐぎっ、と頭の中で音がした。ぼくのこめかみに、海藤先輩が尖らせた人さし指がぐりっと食い込んだからだ。
『いぐっ!』とカッコ悪く叫んだ。
ものすごい痛みだった。
この時ぼくは、いや……すでに。一瞬だけ心に宿った最低な想いをより大きくしていた。
平瀬先輩を犠牲に、ぼくだけは助かりたい……と。
「ほら、脱げよ。真っ裸の素っ裸だぞ? アクセサリーとか一つもつけんじゃねえ、人間やめて野生動物になるんだよ」
「そ、そんな。そんな……!」
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