21: ◆C6qWh73Y.g[saga]
2017/03/27(月) 22:03:17.00 ID:31GgDwZl0
食事はのんびりな弥生が風呂に乱入することはかなわず、三毛は先にベッドへ入った。
彼の寝つきは悪い。
ついでにいえば、目つきも良くはない。
学生時代には人嫌い扱いされていた。
その日もまた眠りは浅く、微睡んでいた。
「ねぇ···起きてるでしょ」ゴソゴソ
「······たまには一人で寝られないのか?」
「だって今日寒いもん」
「ぎゅ~······えへへ」
「やれやれ······」
困ったように言いつつ、弥生に向き直る。
「あったかいね······」
「弥生の方があったかいよ」
「ひろくんの匂い、好きだよ」
「弥生もいい匂いする」
「ねぇ」
「もう眠れ」
生乾きの髪に残る甘い匂いは、香水を苦手とする三毛が唯一平気な香りだ。
とくとくと腕のなかで拍を刻む温度は、彼の意識を眠りに追いやる。
結論で言えば、弥生の眠りには三毛が必要だが、三毛の眠りにもまた弥生は必須なのだ。
やがて、三毛は深い眠りに落ちていった。
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