モバP「南条光の正体がサキュバスだった」
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8:名無しNIPPER[saga]
2017/04/21(金) 19:25:54.51 ID:dh2cKL/j0
 カーテンの隙間から射す陽光を見るに、どうやら一睡してしまったらしい。

 さすれば、さっきのは夢で確定だ。

 風呂に入らず、スーツを脱がなかった疲労も相まり、この上なく目覚めが悪い。

 欲望を切っ掛けに起床したせいで、身体が熱くてたまらない。

 とはいえ、このまま二度寝するわけには行かないだろう。

 備え付けの時計が示す時間によれば、早朝とはいえそろそろ誰か来てもおかしくない。

 もっともそれは、余程早く出社してしまう労働意欲が強すぎる人種に限られるが――と、気怠く半身を起こすと、脚の間に不審な小山。

 寝る前にシーツの盛り上がりなんて無かったことは覚えている。

 端っこを掴んでシーツを奪い取ると、虚を突かれたように見開かれた碧眼に見返された。

「わぁっ!?
 ……あっ、えっと……お、おはよう、プロデューサーさん! よく、眠れたか!
 徹夜するって言ってたから起こそうかって思ってたんだけど、あはは、驚かせるつもりだったのに、アタシがびっくりしちゃった、はは……」

 サキュバスの格好ではない、シャツと短パンの無防備な光が、頬を掻いて焦りを取り繕ろう。

 ありきたりな仕草で胸元がはだけ、成長期の稜線が露わになる。

 情欲漬けで曇った脳を灼くには、それだけの刺激で充分すぎた。

「なら、股の間に入る必要はないよな。
 ……それとも、興味を引く物でもあったか?」

 悪事を責めるように詰問すると、図星を突かれたように顔をしかめる。

「そっ……そんなわけ、無い、だろ。えっちなことは絶対したくないって、話をしたじゃないか」

「誰もエロいこととは、今言ってないよな」

 指摘されて唖然とした光の胸元が、段々と朱色を帯びているのに感づくと、もっと秘密を暴きたくなる。

 欲望と疲労に蝕まれきった脳は、道徳の手綱を弛めている。

 半ば衝動的にジッパーに触れると、かちゃ、と僅かに金属音。

 緩慢と降ろして取り出した中身は、夢精寸前だったせいか我慢汁でべったべたに濡れていた。

 額を射抜くようにまっすぐ張り詰めているものを見て、光はおっかなびっくり口を開いた。

「……な、なにをしてるんだ、プロデューサーさん。そんなのは、その、閉まってくれ。
 今なら、見なかったことにするからさ」

 そう正論を述べてるくせに、『そんなの』から目を背ける気配がない。

 サキュバスという種族の性か、股座に視線を注いでる。

 半開きになった口を慌てて引き結ぶと、ごくっ、と溜飲があからさま。

 顔つきはやがてとろりと惚け、呼吸のスパンも短くなった。

「ズボン越しに朝勃ちを見てたんだよな。
 教会でオナってたぐらいだし、我慢しっぱなしで、溜まってたんだよな」

「なっ! そんなわけない! アタシはただ、本当に、起こそうと……」

 羞恥に顔を赤らめて後ずさりし、今更顔を手で覆う光。

 そのくせ指の隙間から見てきて、そんなに関心が高まってるのか。

 口調も徐々に緩慢となって、むっつりスケベを隠せていない。

 視線に炙られて血潮が煮沸し、骨髄から脳の奥まで蒸し焼きになる。

 もうだめだ、抑えられない、もう何もかも知ったことか。

 エロに抵抗があるのに興味を捨てきれない無防備サキュバスを、どうして抱き潰してはいけないのか。

 本能に命じられるがまま身を起こし、軽く光を押し倒した。


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