26: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:25:09.84 ID:upUN87ha0
「はぁ、は、ひっ……ひ、ぅ」
「はぁ、はぁっ……」
果たして何時間ほど響子と沙紀はまぐわっていたのか。お互いそれはわからないが疲れ切り、ベッドに折り重なっている状態からそれがどれだけ激しく密なものであったか想像は難くない。
(や、やりすぎた……)
沙紀は荒い息をつきながら響子の身体の上に半分重なるように倒れていた。
「響子ちゃん……大丈夫?」
「ぁ、はい……だいじょぶ、です……」
響子は絶対に大丈夫ではない返事をしながら肩で息をしていた。激しさの象徴のように彼女の衣服は乱れ、じっとりと汗ばんだ肌に少し張り付いている。
「……響子ちゃん?」
そんな状態であるに関わらず、響子は沙紀の背中に手をまわして弱く抱き寄せる。
「すいません、少しだけこのまま……」
「ん、こうっすか」
沙紀は少しだけ身をずらして響子の横に寝そべると同じように彼女を優しく抱きしめた。
「あ、はい……あと、その」
そうすると響子は甘えるように沙紀の胸元に顔を埋めて何か呟いていた。それが実際に聞こえたわけではないが沙紀は何となく何をして欲しいのか察した。
「あっ……」
響子の背中に回していた手を彼女の頭に置くと、今度はあやす様にゆっくりと撫で始める。
「ふ、あぁ……」
響子の気持ちよさそうな声が心地よかったのか、沙紀はいつの間にかウトウトと瞼を重くし、船を漕いでいたことにハッと気が付いた。そして慌てて響子に小さく声をかける。
「きょ、響子ちゃん、すいません、いつのまにか……ってあれ?」
「すう、すぅ……」
疲れているのはどちらも一緒だった。むしろ責められていた響子の方が体力の消耗は激しい。だから安心しきってしまった彼女は無意識化に眠り込んでいてもなんらおかしくなかった。
「すぅ……んん」
「ふぁ、ああ……」
心地よさそうな寝息は沙紀の眠気を再び招く。今度は重くなってくる瞼に逆らうことが出来ずにそのまま響子の温かい身体を柔らかく包みながら一緒に寝息を立て始めた。
40Res/80.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20