30: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:31:14.29 ID:upUN87ha0
「ふぅ、終わったっす」
「ありがとうございました!少ししたらお風呂行きましょうか?」
「そうっすね。うんしょ、っと」
響子の隣に腰を下ろす。彼女はテレビを見ていたらしくそこにはよくあるようなバラエティ番組が映し出されていた。
「沙紀さん♪」
「お、どうしたんすか?」
隣に沙紀が座ったことを確認してから響子は上機嫌な声でポフッと寄り掛かった。沙紀もそれを受け入れて支える。
「えへへ、何か幸せで……夢みたいだなぁって」
「それはこっちも同じっすよ」
今日は濃密過ぎる一日だったと沙紀は振り返ってそう思わざるを得なかった。些か現実感がなさ過ぎて彼女の言う通り実は夢でした。と言われても納得してしまいそうなほどに。
「んっ……」
沙紀は自然と響子の頭を撫でていた。響子は気持ちよさそうに目を閉じてそれを感受しているようだった。
「撫でられるの好きなんすか?」
「そういうわけじゃないとは思うんですけど、昔は弟とかにする側でしたから新鮮で……それに」
「?」
「沙紀さんだから、気持ちいいです……」
さっきまでの行為を一瞬でフラッシュバックするようなぞくっとする媚笑だった。自分より年下の女の子がする表情ではない。そしてそれは沙紀を夢中にして離さない。
「ひぁっ!?」
撫でていた手は抗えないように次のターゲットを首筋に移していた。もちろんサイドテールの裏側である。
「沙紀さ、んっ……!そこ、だめ……」
今日一日で察したことだが、響子は首を刺激されると途端に全身にスイッチが入るのか息が荒くなり、瞳は潤み惚ける。性感帯だ。
「ふぁっ、はぁっ……」
そして彼女の甘い声は沙紀のスイッチにもなっていた。欲情した彼女から出る香りか、事務所所属のマッドサイエンティストを名乗る彼女の言葉を真似するならフェロモンなのか、それはわからないがとにかく響子のそれがトリガーなのに間違いはない。
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