32: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:33:04.28 ID:upUN87ha0
翌日、大体正午過ぎの時間帯。事務所の一角に沙紀とプロデューサーの姿があった。
「体調不良か。昨日は一緒だったんだろ?沙紀は大丈夫なのか?」
「ア、アタシは大丈夫っす。はい」
事務所の一角でレッスン終わりに沙紀はプロデューサーと話していた。当然話題は今日『体調不良』で休んでいる響子のことだった。
「まぁ、今日はレッスンだし、熱は高くないみたいだからひとまずは安心したよ。最近忙しかったしゆっくり休んでくれてるといいんだが」
事情を知っている沙紀としては今すぐ土下座して自分のせいだと懺悔したかったがいかんせん、内容が内容のため冷や汗を流すしかない。プロデューサーはそんな沙紀の状態に気が付かない。
「沙紀はこのあとお見舞に行くのか?」
「そ、そうっすね。謝罪というかお見舞というか」
「謝罪……?」
「あーいや、なんでもないっす!そ、それじゃお疲れ様でした!」
バタバタと彼女らしくない様子で慌てて飛び出していったその後ろ姿をプロデューサーは訝し気な目線で見ていたが、その内いつも通りパソコンに向かいなおした。
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