【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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151:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:52:18.29 ID:roP5EhAm0
「ちゃんと話したことはなかったね……私は、卑怯な男なんだ」

反応がない少女の脇の椅子に腰を下ろし、彼は両手で彼女の手を包み込み、額に当てた。
そして絞り出すように続ける。

「私は、真矢ちゃんが好きだった。愛していたんだ。ただ、真矢ちゃんは優しくてね……高畑のことが放っておけなかった。あの二人が惹かれ合って、相思相愛になっていたと知った時、私は狂いそうになった」

自嘲気味に笑って、大河内は目を閉じた。

「高畑を殺してやろうかとも思った。でも、意気地がない私にはそれはできなかった。見ているだけだった。そしてやがて真矢ちゃんは君の中のスカイフィッシュに殺されてしまい、君と高畑だけが残された」
「…………」

眠り続けている汀(なぎさ)に、彼は小さく言った。


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