【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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157:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:56:05.33 ID:roP5EhAm0
フードの中が異様に暗く、顔を見ることができない。
汀(なぎさ)は体全体を走る悪寒に耐えきれず、「彼女」が足を踏み出したのを見て、金切り声の絶叫を上げた。

「誰かがネットワークに侵入してきたと思ったら……あら、中萱君のペット」

クスクスと笑いながら、女性の声を発した「それ」は汀(なぎさ)の眼前で足を止めた。

「でもお生憎様。あなたをこの先には行かせないわ」
『アンリエッタ・パーカーの精神分裂体……! スカイフィッシュか!』

汀(なぎさ)の耳のヘッドセットから、大河内の声がする。

『逃げろ! その精神体は、トラウマとしての機械的な動きしかしない。早く扉に入るんだ!』

汀(なぎさ)はしかし、動くことができなかった。
震えながら、アンリエッタのことを見上げる。
フードの奥の暗闇で、髑髏のマスクが光ったような気がした。
ドルン、という音がした。
ハッとした時には、アンリエッタが何か巨大なものを持って、鎖を引っ張っていた。
どこから出したのか、と考えるより恐怖が先行した。


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