【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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22:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:31:11.87 ID:wWVynNsm0
「驚いた? 最新のイメージ転送システムを使ってるんだ。僕の能力じゃないよ」
「どう……いうこと?」
「サーバー上に、夢世界であらかじめ構築しておいた道具を保存しておく技術だよ。こんなこともできる」

パン、と青年が手を叩いた次の瞬間、汀達は燃え盛さかる家ではなく、白いリノリウムの床が光る手術室の中にいた。

「え……?」
「言い遅れた。僕の名前はマティアス。今やったのは、サーバーにアップロードしておいた手術室のイメージをそっくりそのまま、この夢の中にダウンロードした」

そう言うと、マティアスと名乗った彼は汀の腕をアルコールが染み込んだ脱脂綿で拭き、おそらく麻酔薬だと思われる薬を、問答無用で注入した。

「余計な手間を省くためにも、君には意識を失って、特殊なレム睡眠に入ってもらうことにする」
「…………」

猛烈な眠気が汀を襲う。

「大丈夫。次に目をさます頃には、多少荒療治だけど、傷はきちんと治ってる。もう痛い思いをしなくてもいいんだよ」

マティアスはニッコリと笑うと、台に乗っていたメスを手にとった。


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