【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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21:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:30:45.93 ID:wWVynNsm0
艶のかかった白髪だった。
女性のように後頭部で、長い髪を一つに結っている。
ニコニコとした笑顔を浮かべた、気さくそうな青年だった。
日本人ではない。
瞳が青いことから、おそらくフィンランドなどの日照量の少ない地域の人間であることが伺えた。
髪は、もしかしたら染めているのかもしれない。

「これはひどいな……」

白衣の胸ポケットからメガネを取り出して目にかけると、青年は汀の前にしゃがみこんだ。

「ドクター大河内。今すぐにオペが必要だ。緊急レベルAプラスと判断する。重度5の患者を、よくここまで放っておいたものだ」

青年はニコニコとした表情のまま、右手を上げてパチンと指を鳴らした。
途端、燃える家の中に手術台が出現した。
何かを変質させているわけでもない。
何もない空間から突然手術台が現れたのだ。
目をむいた汀を抱き上げ、青年は彼女を手術台の上に寝かせた。


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