【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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221:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:42:59.83 ID:vhS4jR9Y0
そして地面を蹴り、日本刀を大上段に汀に向かって振り下ろす。
少しでもかすれば致命傷のその斬撃を体をひねって避け、汀は人間のものとは思えない反応速度で地面を蹴った。
その体が一瞬掻き消えるように見えなくなり、蹴った部分の砂丘から砂煙が上がる。
一瞬で一貴の背後に移動した汀が体を反転させて、素足を彼の後頭部に叩き込む。
凄まじい衝撃に体制を崩した一貴だったが、彼は倒れがてらもう片方の日本刀を横に凪いだ。
汀がとっさに足元のモニターを一つ手に取り、それで日本刀を受け止める。
半ばまで日本刀がめり込んだモニターがバチバチと帯電し、次の瞬間豪炎を上げて爆発した。
その炎に吹き飛ばされる形で、汀と一貴が砂丘に背中から突き刺さり、ゴロゴロと転がった。
汀は近くに落下していた、一貴の日本刀の一本を手に取り、次の瞬間、一貴がポケットから取り出した拳銃から放たれた銃弾を刀で弾いた。
金属音が響き渡り、両断された銃弾が砂煙を上げて砂丘に突き刺さる。
一貴は地面を蹴り、高く跳躍すると、落下しながら二度三度と拳銃の引き金を引いた。
それらを人間業とは思えない動きで切り払い、汀は、一貴が拳銃を変質させて形成した日本刀で繰り出した斬撃を、持っていた刀で受け止めた。
そのまま鍔迫り合いの形でしばらく睨み合う。


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