【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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231:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:49:15.48 ID:vhS4jR9Y0
「ま……待って……待ってくれ……」

息も絶え絶えな様子で、アルバートは懇願した。
ソフィーが引き金を引こうとしていた指を止めて彼を見る。

「何?」
「言う……答える……お前の言うことに……だから、これ以上私を痛めつけないでくれ……」

ソフィーは口を歪めて笑い、彼の頭に銃口を押し付けた。

「……で?」
「お前の番号は、二百十五番……フランスで当時、唯一の適正が確認された赤ん坊だった」
「…………」
「お前の両親は赤十字の医者……だ。お前のことを……引き渡すのに賛同しなかった……」

ソフィーの手が震え出す。
彼女は歯を鳴らしながら、アルバートに押し殺した声を発した。

「…………殺したの?」
「…………」
「十三年前に、首都で鉄道事故があった。その時に赤十字の医師が二人、乗り合わせていて死亡してる」
「…………」

答えないアルバートの前で、ソフィーの目から大粒の涙が盛り上がった。


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