146:名無しNIPPER[saga]
2020/08/01(土) 23:51:32.42 ID:30BSrq270
◇思い思いに先生方は言葉を紡いでいく
◇それでもこの世に呼び出されてしまった彼女は返事を返さない
◇表情一つ変えない、変えれない、何故なら―――
◇呼んだ人を厄災から護ろうとするだけの『守護霊』でしかないから
◇そこに居ると分かるのに
◇夢でも幻でもないとこの場に立つ私達自身が証人として立証できるのに
◇今にも消えてなくなってしまいそうな程に存在が希薄で
◇やはり、真夏の熱に浮かされて見た何かではないかと考えそうで…
◇人の夢と書いて儚い
◇先生の感情の篭った声もただ夜の海に消えて行くだけの音にすら思える
◇見ていて、こっちまで胸がきゅっと締め付けられる
「…見苦しい所をお見せしましたね」
「ああ、大の大人が君たち子供の前ですまないな」
◇目を真っ赤に泣きはらした内山先生と沈んだ顔の笹原先生が私達に言う
「山田、名残惜しいけどさ、そろそろ…」
「わかってるよ…」
◇先生達は浜辺に円形状に並べた沢山の蝋燭の中心に3人を手招きする
◇『BiBi』の3人が事の発端となった日と同じ様に手を陣の中心に立った
◇その周りを囲む様に四方に先生方が立って言葉を紡ぎ出す
◇おかえりください、おかえりください…
◇そう告げた
ヒュゥゥ…
◇生温かい風が一陣吹いて、蝋燭の火が1つ、また1つと消えて行く
◇それは温暖化の影響で温度の上がった海水が近いからなのか
◇それだけで説明するには物足りない、肌に纏わりつく様な生温かい風で
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