にこ・絵里・真姫「「「夏、終わらないで」」」
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91:名無しNIPPER[saga]
2017/06/13(火) 21:56:48.36 ID:FPgEIYWe0

〜【花陽達が調査を開始する数日前】〜




にこ「う〜っ」



幸とは生あるモノ全てにあるモノである
 されど、良兆なるモノ、凶兆なるモノその全ては平等に非ず

2人の人間が居たとしよう、同じ道を同じ歩幅で同じ速さで歩いたとする

片方は何のトラブルも無く平穏に歩んでいける
しかし、もう一方は道端の石に躓き、そこからは"踏んだり蹴ったり"だ



喩えるならば100人が宝くじを買い『幸運』にも当たりを引き当て

10人が事故に遭い6人が【不運】にも怪我をするというのもまた運である








従って…友人が持って来た果実を食べ、9人中8人が無事で矢澤にこ一人が
腹痛を引き当てたのもまた運と呼べよう



にこ「…っ〜、ぜんっぜん、寝れないじゃないの…!」ガバッ


にこ「…」チラッ




【23:51】




にこ(あ〜ぁ、もう…お腹は壊すし、希のチケットで焼肉屋さんは中止)

にこ(一度、悪い事が起きるとドミノ倒しみたいに連鎖って言うし)



にこ(…ついてなさすぎでしょ)ハァ



 まだ暑さの残る8月の東京都内、長女の自室は文明の利器によって
涼を保たれていた、しかし快適な室温とは裏腹に彼女は再び微睡むに
沈んでいく気にはなれなかった

偏に胃腸で暴れる病魔と寝汗による湿った寝間着…その不快感が
それを良しとさせないのだ




にこ(…お手洗いに行こう)スッ


自身の腹部を手で摩るという何ら無意味な行為をしながらも彼女は
布団からゆっくりと出て、自室と廊下を隔てる戸へと歩む


全員が寝静まる我が家の戸を開け、入り込む湿り気ある粘着質な熱
そして出て行く冷えた空気

涼と暖の境界線を越え、涼と同じ進行方向へ彼女は出た




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