『このすば』カズマ「アクアがママになるんだよ!」『R-18』
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15: ◆BAKEWEHPok
2017/05/30(火) 22:55:54.81 ID:paYwonY3o
「…………もしかしてカズマはエッチしたのに責任取るつもりないんですか?
 私の事好きだからエッチしたんじゃないんですか? ママにしたいんなら赤ちゃんができちゃいますよね?
 カズマパパは何を考えて私をママにするつもりだったんですか?」
「……えーと…………」

敬語でまくし立ててきて、俺はたじたじで何も言えなかった。
というかちょっと怖い。

「えーと……」
「えーと、なんですか?」
「…………アクアが」
「私が?」
「エロかったからやりたくなっただけでした…………」
「…………百歩譲って麗しき女神であるアクア様に欲情してしまうのは許しましょう。では責任を取るつもりはあるんですね?」
「その、責任というか……ヤル事以外は何も考えてなかったです…………」
「……………………………………」

長い無言。
アクアが身体をプルプルと震わせ始めた。
段々と、シャープな顔立ちのほっぺがぷくーと丸々膨らんでいく。
じっと見つめてくる瞳には涙が珠のように大きくなっていって。

「わああああああああああー! カズマが私を弄んだ! あんなに優しくしてあげたのに身体だけが目的だった!」
「ば、馬鹿野郎、人聞きの悪い事言うな! そんなんじゃねえよ!」
「だったら責任取ってくれるの!? お腹の子を認知してくれるの!?」
「おおぉぅっ……」

目の前で泣きわめき、迫ってくるアクアに圧倒される。
だって結婚とか子供とか言われても、俺はまだ十六歳だし、しかもよりにもよってアクアだぞ?
確かに身体とエッチは最高だけど、そのためにこいつと人生を共にしちゃうのか?
ママみたいに優しい時なんて、そうそうないぞ?

「ねえどうなのよ! どうするのよ! カズマはお腹の赤ちゃんが可愛くないの!?」

がくんがくんと滅茶苦茶に俺の両肩を揺さぶってくるアクア。
揺さぶられるまま、まだできたと決まったわけじゃねえだろとツッコミもできない俺。
そして事態はそれだけでは終わらなかった。

「帰ってきたと思ったら、一体また何を理由に騒いでいるんですか……えっ?」
「喧嘩するのはいつもの事だが、玄関先まで届くのは喧しすぎるぞ……はっ?」

さあ、状況説明!
自室のベッドで!
全裸の俺を、パジャマを羽織ったただけの半裸のアクアが泣きながら責めていた!
それをめぐみんとダクネスに目撃されてしまった!!!

「め゛ぐみ゛ん゛ー! タ゛ク゛ネ゛ズー! カズマがっ! かじゅまがー!」

シュバっと、瞬時にアクアが泣きながら二人へ飛び込むように抱きついた。
勢いでハラリとパジャマが床へと落ちる。
その姿はまるで、暴漢に襲われて逃げている女性みたいで、凄く悪いことした気分になる。
なら、それを見た二人がどう思うかだなんて顔を見れば一瞬でわかった。


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