佐藤心のすったもんだ
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7: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/06/17(土) 21:42:22.02 ID:BGljWOh70

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P宅のドアの前まで来ると、そういえば非常識な時間だとか、もう寝てるかもだとか、そんな面白くない考えは頭の隅に追いやって、酔いの勢いに任せてインターホンを連打した。
室内に呼び出し音が鳴り響くのがドア越しにも聞こえた十数秒後、ドアのすぐ向こうにでフローリング床を踏みしめる微かな音が聞こえた。
でもドアは一向に開く気配がなくて、もう一回連打をお見舞いしてやろうかと手を伸ばしたところで、やっと鍵の回る音がした。


「来ちゃった☆」

「心さん? こんな時間に一体どうしたんですか…?」

「おうプロデューサー、飲もうぜ☆」

「帰ってください」

「は? ちょ」


バタム♪ ガチャリ♪ ってオイ☆
すかさずインターホンを連打しても遠ざかった気配が戻ってこないので、反則技を使うことにする。


「ね〜〜♪ ぷ〜ろでゅ〜さ〜♪」


深夜の静まり返ったマンションの廊下にはぁとの美声が響き渡る〜☆
そしたら狙い通りドアの奥からドタバタと近づいてくる音がして…


「はぁ、じゃなくて…アタシを〜〜♪ お部屋にぃ〜〜♪」

「何考えてんだ!」

「あん☆」


勢いよく開いたドアから伸びたPの手に腕を取っ捕まれて室内に引きずり込まれた☆


「いやん☆ 強引なんだから♪」

「何を考えてるんだアンタは!」

「ああーん☆ 怒っちゃやーよ☆」

「帰るタクシー代が無いとかですか? お金なら貸しますから帰ってください」

「やだ…はぁと、今夜は帰りたくないの…ぽっ☆」

「……ごめんなさい、本当無理です、帰ってください」


一回大きな溜息をついたPが玄関ドアを開けて、はぁとの背中を押して追い出しにかかってきた。って、これ本気の力籠ってるー☆


「まって! ウソウソ冗談だって! ほんと寂しいの! はぁとを一人にしないで! ちょっと話し相手になってくれるだけでいいからっ! 寝るのもソファで、いや床でいいからお願いっ!」

「バカなこと言ってないで…ほらっ! 出て行って…っ!」

「あ、あーー! いいの? ホントにいいの!? 追い出したらドアの前で一晩中はぁとリサイタル開催だからね!? そうなったらアレよ! 明日のワイドショーこの話題で持ち切りよ!? そしたらプロデューサーもはぁとも仲良くクビなんだから!」


そこまで言ってやっとPの腕の力が抜けた。


「はぁ〜〜……心さんはああ見えてちゃんとわきまえてる人だと思ったんですが…」

「ああ見えてってどういう意味だよ☆ いやいや今日はホント特別だから。なんか大人になるとさ、無性に寂しくなるときってあるじゃん?」

「そう、ですか…。わからなくは…ないですが…。でも…」

「っしょっと♪」

「でもウチに泊まる以上はヤりますよ?」


お酒のせいで足元が少しふらついてしまって、靴を脱ぐのに苦戦しているところでPはそう言った。


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