シンジ「その日、セカイが変わった」
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19: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/06/24(土) 16:06:43.19 ID:zV+SN6BF0
ミサト「結局、あんただってわからないんでしょ」

加持「おいおい、そうは言ってないだろう?」

ミサト「えっ⁉︎ なにかわかったの⁉︎」

加持「目撃情報がひとつだけ、ある……この情報がほしいか?」

ミサト「あんたねぇ、ふざけてる場合? シンジくんの安否がかかってるのよ?」

加持「副司令に渡すか、葛城に渡すか、どちらでもかまわないってだけさ」

ミサト「望みはなによ?」

加持「そうだなぁ。海の見える見晴らしのいい展望台でディナーでもいかがかな?」

ミサト「……わかった。それで手を打つ」

リツコ「あら? 私だけ仲間はずれ?」

加持「リッちゃんならいつでも歓迎さ。なんなら、今夜でも、もちろん、二人きりで……」スッ

ミサト「わかったから! はやく教えなさいよ!」

加持「冗談が通じないねっと、まずはこれを見てくれ」ペラ

ミサト「なにこれ? 搬入業者の日程表? ……購買へパンの仕入れが行われてるわね」

加持「調べを進めていっても怪しい人影の姿が見えない。あえて人の往来の少ない時間帯に犯行に及んでいるからな」

ミサト「それが?」

加持「葛城。完全犯罪というのは、いかに逃げ切るかが目的じゃない。いかに気がつかせないがかキモなのさ」

リツコ「業者に扮していた?」

加持「この時間帯に目撃されず、かつ不自然じゃない外部からの侵入ルートは限られている。ま、そう考えるのが妥当だろうね」

ミサト「業者の出発時刻は?」

加持「パートのおばちゃんによると、いつも通り昼休み前には作業を終えて帰ったそうだ。時間にしておよそ二十分にも満たない。ただし、帰る前に男子トイレに寄ったそうだがね」

リツコ「怪しいわね」

加持「まだなんとも言えないがな。ろくな目撃情報がない以上、これが現時点での有力な情報になる」

ミサト「うぅん……でも、弱いわね」

加持「行動に結果はつきものだ。なにかしらほころびを見つけてその小さな隙間から目星をつけていくしかない」

リツコ「加持くん、警察官にでも転職したら?」

加持「よしてくれよ。ネルフは元々技術畑の人間の集まりだからな。保安部や諜報部の連中が場慣れしてない分、多少は俺に慣れがあるっていうだけさ」

ミサト「とりあえず、業者に連絡をとって担当していたドライバーを確認してみる」

加持「こっちでも引き続き調べてみるよ。最悪の事態だけは避けたいんでね」

リツコ「それは、シンジくんの安否?」

加持「両方さ。用意周到に進めたプロの犯行で、身代金の連絡がないとしたら……雇い主が、いや、やめよう。憶測の域をでない」

ミサト「シンジくんは人類の希望を担うパイロットよ。彼の安否を最優先事項とします」

加持「りょーかい」


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