かなふみ全然わからんがかなふみこんな感じだったらいいなと妄想したアイドル百合SS
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36: ◆2DegdJBwqI[saga]
2017/07/06(木) 01:35:32.96 ID:CtDmj2Gro

 とはいえ、私が緊張するのは仕方がないという面も一応あった。
私の家では、誰であれ来客は珍しい。
というよりも、正確には、このマンションで一室を借りてから、一度様子を見に来た親以外ではじめての来客である。
どうもてなしたらいいのか全然わからない。
さきほどから、何もかもについて、私が思いもよらぬ不正解を続けている気がする。
世間知らずの本の虫。
最近はだいぶ人並の自尊心を獲得してきたつもりだったが、久しぶりに自己嫌悪のヒリヒリとした掻痒感に襲われる。

  かつての私は、容姿以外、自己の支えとなる他者の平均よりも優れた性質を自らのうちに見いだせず、その癖私の容姿に興味を惹かれたことをきっかけに誰かが私の人間的空虚さを看破し、やがて手痛い幻滅、蔑視を向けるかもしれない、とほとんど無根拠に恐れ、醜い自己愛を醜い自己愛とわかっていながら、その心地よさから抜け出せない泥沼に沈んでゆく、そんな屈折した自信と卑屈の塊を啜って生きてきた女だった。
あの頃のことは、大して時間が経過したわけでもないのに、既に懐かしくすらある。
彼女といて、こんなに緊張するのは、いったいいつぶりだろうか。


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