かなふみ全然わからんがかなふみこんな感じだったらいいなと妄想したアイドル百合SS
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8: ◆2DegdJBwqI[saga]
2017/07/02(日) 23:52:27.89 ID:JoaRaUi7o



 私がアイドルになったのは、一人の男性プロデューサーがきっかけだった。
私はスカウトされた。そしてそれを受けた。

 なぜ、スカウトを受けたのか。
 一つは、本の趣味が彼と合っていたから。
 最初話しかけられたときは、ナンパだと誤解した。
 恥ずかしいから、誰にも言ったことはないし、内心で認めたくないとも思うけれど、私には、一般的な美醜の尺度に照らすと自分の顔が整っている方だという自覚が昔からあって、だから男性からナンパされるという状況には、一瞬驚きはしたが、なんとなくの納得があった。
 彼の第一声はこうだった。

「ねえ、何読んでるの」

 これではナンパだと誤解されても、仕方がないのではないだろうか。
 私は、はやく本の続きを読みたかったが、元来の気性ゆえに彼を無下にあしらうことがどうしてもできず、やむなく会話のキャッチボールにしばらく甘んじる決心をした。
 店内には――私はカフェテラスで、買ったばかりの本を無心に読み進めていた――他にもたくさん人がいたから、気が緩んでいたのはあった。
 一人だったら、きっと、怖くなって、さっさと逃げ出していただろう。見知らぬ大人の男性から、突然馴れ馴れしく話しかけられるだなんて。



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