121: ◆COErr5OWSM[saga]
2017/07/19(水) 00:13:59.61 ID:YXe5aSfo0
「わ、わかってますよ……何であんなことしたのかですよね」
「そうだね…あほナオ」
「で、でもほら、なんだかほっとけないし、後腐れなく別れた方が復讐とかされなさそうですし……」
「…もう好きにして。はーっ疲れた。怒りと恐怖を抑えるの大変だったよほんとに」
「え…カナさんも怖かったんですか」
相当怒っていたのは分かったが、怖がっているそぶりは見えなかった。
「あったりまえでしょ…。相手はムチとか手錠とか持ってるやつなんだから、
ブチ切れたら何して来るか…あ、そういえばそれ」
私の手首を指差す。展開に夢中で手錠を外すしてもらうことをすっかり忘れていた。
「あっ手錠……鍵無かったらどうしよう」
「そん時は一生そのまま」
「えぇ……」
先輩に拘束されて、そのままでいるのも悪くないと少しだけ思ってしまった。
探していたら玄関の脇にある棚の上に置いてあった。先輩に外してもらう。
擦れて赤くなった手首をさする。
外してくれたのが先輩だからか、ようやく解放されたという実感が強く湧いた。
「っ…あれ、ごめんなさいっ…」
「今はいいから……泣いてスッキリしちゃいな」
首に抱きついてだらしなく泣く。
彼女の服に涙でシミを作ってしまっているが、今は何も文句を言われない。
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