22: ◆COErr5OWSM[saga]
2017/07/05(水) 07:30:53.30 ID:msd+J/9N0
《ひ、久しぶりです》
《さて、聞かせてもらおうかな。あたしをあからさまに避けて、
連絡もなにもよこさなかったワケを》
当然のようにばれていた。
《いや、避けていたわけじゃなくてですね》
《じゃあ、なによ?》
《あの...》
だめだ、言葉が出てこない。先輩と久しぶりに話すというのもあるし、
誤魔化すための理由も考えていなかった。
《...まぁ、会いたくないってんだったら、無理に理由聞かないし、もう私から連絡したりしな》
《全然ちがうッ!むしろすごく会いたかっ...た》
とんでもない誤解を解こうと否定する勢いのあまり、
本音が出てしまった。いやな汗が出てくる。会いたくない訳がない。
全く逆、ずっと会いたかった。
《......ふぅーん?会いたかったんだぁ?なら、どうして素直にそうしなかったのかなー?》。
《それは、ですね》
何だか、楽しそうな声になってきているのは気のせいだろうか。
スマホを持つ手がピクピク震えている。好きな人の前だと、頭の回転がこんなに鈍くなってしまうとは。
本当に何を言ったらいいか思い浮かばない。
《っく、く......ごめんごめん。いじめすぎた》
《え、いえ、そんなことは》
《まー、電話だと何だか話しづらいってこととかあるだろうし、
直接会ってゆっくり話したいね。ま、いい機会だから二人で遊ぼうよ。どう?》
思いがけないところから先輩と遊ぶ機会が巡ってきた。
二人で会うというのはものすごく重要。キョウコにはレジュメをちゃんと見せてあげようと決めた。
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