ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】
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943:名無しNIPPER[saga]
2022/10/02(日) 23:48:55.04 ID:nkkEfNMT0
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 ぴちょん…ぴちょん…。


 梯子を下りて黴臭さと古い油の様な匂いが入り混じった下水道を通っていく、時折"解放の日"に
チャレンジした者の遺体と思われる物か、随分と年季の入った囚人服と皮膚が腐れた遺体が下水の水に浮いていた…

 アニーが知り得る限り、ルーファス含む自分達以外に[ディスペア]の脱獄を試みた者はほぼ居ない、今の道楽所長の代に
変わってから成功させたのは初めてがあのグラサン上司なのだから…ここに浮かんでいるのはそれよりも
前のチャレンジャー達の末路と言った所だろうな


 金網状の床の上を歩き道中で遺骨を舐めていた[フェイトード]を蹴り飛ばし、梯子を上って出た先ではサーチライトの
強い光が床を照らしていた、"解放の日"を除いた厳戒態勢時はあの明かりが忙しなく動き回り
監獄内を忍び歩く者を探す役目を果たすのだが、幸いにもまだアレは稼働していないようであった

 そのまま道なりに進んでいくと路が途切れた場へと躍り出る、道は無く、ただ飛び降りる事で眼下に広がる通路に
一方通行でのみ向かう事ができる、ガラガラと音を立てて動く年季の入ったコンベアは鉄屑を何処かへと運んでいく



 目当てのブツは大階段を下った先の地下にある、であれば跳ばぬ理由など無いと言わんばかりに術士一行は飛び降り
コンベアの真横も通り抜けて長い長い降り階段へと…




 コツッ…コツッ…!



  アニー「さてとコレをアンタ達に渡しとくわね」スッ

  ブルー「? なんだこの不細工なヘルメットみたいな物は?」


 唐突に守銭奴の女から渡された奇妙な物体を手に蒼き術士はマジマジと眺める、自動二輪車を駆る者が着用する
バイザー付きのヘルメットの様にも見えなくはないソレを見て彼は言った…。


  ブルー「…いや、待てもしやコレは[赤外線スコープ]とやらか」


 多少部品を弄られた、ジャンク品の形跡はあるが確かにそれは赤外線を視認することができるようになる機器であった
術士に渡した物と同じ物を着用した女が口を開く、曰く「この先、入る度に変わる赤外線の迷路がある」とのことだ

 赤外線に触れれば即座にアラートが鳴り、どこからともなく警護のメカがすっ飛んでくるという寸法だ
リージョン界の名立たる悪党が投獄される監獄だけあって配備された戦闘機の能力はトリニティのお墨付き、モンド基地に
居た私兵団と同等か下手をすればそれ以上の場合もある


  アニー「避けれる戦闘は避けた方が良いでしょ」

  ブルー「…確かに」


 階段を降り切り、件のフロアへと扉を開き脚を進めると…


 リュート「おっ!!こりゃあすげぇや…マジに赤い線の壁が見えるぜ」

 サンダー「えぇ…そんなに凄いのかいアニキ?」
 スライム「('ω')ぶく?」


 "装飾品<アクセサリー>"しか装備できないモンスター種族達が"人間<ヒューマン>"に尋ねる、頭部装備ができる彼らにしか
視えざる壁の迷路の道を知る事はできないのであった…
 サンダー等からすればただ広っい空間に奇妙な円筒が一定間隔で大量に突き出てるだけの奇妙な間取りにしか見えない


  リュート「すげぇのなんのって、あえて遠回りするような道順だったり結構複雑に張り巡らされてんだよ」

  リュート「スパイ映画の主人公目線になったみたいだぜ…」テクテク


 ヒューっと口笛を吹いてすっかり上機嫌なリュートとその背にぴったりとついて来るモンスター種達、見えないからこそ
密着するように歩いて行くしかない
 落ち着いて赤外線の迷宮を通り抜り抜けて、[ヘッジホグ]が二体戯れている小部屋に辿り着く
赤外線のフロアが防衛ラインとして大本命だったのか抜けた先の守衛は強い物では無かった、容易くそれらを倒し
向って左側の梯子をよじ登り[ディスペア]のエアダクトへと一行は進んで行った



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