ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】
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944:今回ここまで 次回 土日予定[saga]
2022/10/02(日) 23:50:14.34 ID:nkkEfNMT0

 ごうん…ごうん…!と人間どころか大型の貨物トラックさえ入りそうな巨大エアダクト内の突き当りでは換気扇が音を
立てながら回り続け、施設内に工業地帯の様な匂いと妙な湿り気を帯びた外気が空気を送り込んでいた

 向かい風の形で吹き付けてくる空気に逆らい、最奥まで進み壁伝いにちょっとした鉄格子があることを確認する
曰く、此処が目当ての巨石がある部屋へと通ずる抜け穴らしい
 工具箱から取り外し様の道具を漁り鉄格子を外す作業に掛かり出すアニー、彼女は術士達に向かって言う


  アニー「チョット後ろを見張ってて」

  ブルー「後ろだと?」

  アニー「ええ、"変なもの"が来るかもしれないから」


 以前エミリアを連れて此処を脱獄した時に背後から気色の悪い怪物がやってきたらしく
どうにもルーンを目指す者を襲う様にこの付近を塒<ねぐら>にしているらしい、雇われたモノなのか偶然ここの環境を
気に入り住み着いたのかは不明だが道楽所長はソレを大層気に入っていた


  サンダー「うぅ…なんか嫌な感じがする」


 後ろを見張る様に命じられた2人と2匹は自分達が入って来た入口の方に目線を向ける
換気扇の風切り音に混じってカタカタと妙な音が聞こえ始めたのは来た道を見つめて間もない事であった
 小心者の鬼人の言葉に応えるかの様に"ソレ"はやってきた

 生き物の死骸が長らく放置された腐臭と土の匂いを混ぜた異臭を漂わせ、ムカデを思わせる節足と蝙蝠の翼
先端からぶら下がったギョロ目付きの人間の頭蓋骨――――[ニドヘッグ]と呼ばれるモンスターが歯をガチガチ鳴らして
笑いながら此方へとやってきた…ッ!



  ニドヘッグ「ゲヘゲヘゲヘ… にお い" す"る…ケヒェヒェ…」ズルズル…!


 4本の赤い腕の様な触手から伸びた鋭い爪は宛ら騎兵隊のランスか何かか、死体喰いの百足は低い声で唸りながら
獲物達の姿を捉え…


    ズダダダダダダダダダダダダダダダダダ…!!!


 槍の様な四本腕を前に突き出す姿勢で猛進撃を繰り出して来た…ッッッ!!4本槍と無数の針の様な脚で
獲物を踏み刺して行かんとする一直線上に放たれる技、[百足蹂躙]であるッ!


   ブルー「各員、左右に散開しろ!!」バッ

  リュート「うひ〜っ!でっけぇムカデだぁ〜!気持ちワリィぜ!!」スチャッ!


 術士とゲル状生物が、[ヨークランド]組がそれぞれ左右に分かれる様に飛び退き各々の武器を手にする
[鬼走り]の射線同様、分かりやすい技であるが為に避けやすくだがそんなことは想定済みだと言わんばかりにすれ違い様に
4本腕を器用に動かし左右に分断させた4名目掛けて[突き]を繰り出す

 瞬時に[ユニコーン]に変化したスライムに運ばれて刺突から免れた術士組に対して田舎出身組は
方や手にした武器で見事に[ディフレクト]し、もう片方は憶病な性格は何処へやら、ガッシリと大樹の様な太い両腕で
死体喰いの腕を受け止めたではないか…ッ!!



   ニドヘッグ「!!!」ググググ…ッ

    サンダー「ひぃ〜…危うく眉間に穴開いちまうトコだったぁ〜!!」


 情けない声とは裏腹に掴んだ相手の腕はピクリとも動かない、見た目通りの剛腕は確かに脱獄を試みた人物を何人も
葬って来た怪物の刺突を受けきっていたのである


    ブルー(…ほう?リュートと共に監獄内を逃げ回っていたが…なるほど、見掛け倒しではないということか)
   スライム「(;´・ω・)ぶくー?」パカラッ!パカラッ!

    ブルー「…なんでもない、少し考え事をしてただけだ、それよりも俺を乗せてるんだ前見て走ってくれ」


 回避の術士組と防御の田舎組、避ける事と受け止める事とで違いはあるがどちらもダメージを完全に無効化している事に
違いはなかった…。[ニドヘッグ]は下手に全員を狙うよりも各個撃破を優先すべきと考え、回避よりもガードに専念する
[ヨークランド]組を狙う事に決めたようだ
 赤い四本腕の根元…つまりは肩に当たる部位が開き、そこから目玉が現れる…!両肩の眼球と宙ぶらりんの頭蓋骨から
覗かせる一つ目が怪しく輝いた
 黄光を纏った魔眼をリュートに向けて"凝視"する…ッッッッ!!



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