【モバマス】モバP「エロトラップダンジョンその2?」【R-18】
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◆JfOiQcbfj2
[saga]
2017/09/16(土) 01:10:10.59 ID:D8ss6oGF0
「いい感じでしょ」
周子の言葉に頷きで返事をする。確かに寂寥感はあるが、木陰を抜けていく風は涼しく、まだ暑いはずの外とは境界が敷かれているように快適だった。
「ほら、こっちこっち」
「えっ?きゃあ!ちょ、ちょっと!」
周子は紗枝の手を取ると、少しだけ強引に引っ張る。思わず躓きそうになり、悲鳴をあげてしまうが、周子はお構いなしのようだ。
(ちょいと強引やあらへん?もうっ)
心の中で小さく抗議しながら、何とか合わせながらついていくと、そこには一つの洞穴があった。
「ここは……って、周子はん!?」
手を離した周子は何も説明せずにそこに入っていく。先の見えぬ洞窟に明かりもなしに進んでいくのだ。流石に紗枝はそれに何も思わずついていこうとは思わなかった。
「置いてくよー?」
洞窟から周子の暢気な声が響いてくる。一体何があるのか、何故ここに連れてきたのは説明はない。周子らしいと言えばらしいのか、紗枝はため息をついて、歩き出した。
「もう、ほんまに勝手な人なんやから……」
妙な雰囲気のする洞窟に紗枝は入り込んでいった。
*****
そして、周子の姿は何時の間にか影も形もなくなっていた。
「周子はーん?どこにいるんどすかー?」
声を張り上げてみるが返事はなく、ただ生温い湿気だけが返ってくる。
「……なんや、どうもやーな雰囲気やなぁ」
さっきまでいた神社の涼し気で快適な空間はここにはない。じっとりと肌に纏わりつくような嫌悪感を覚える湿気に思わず顔をしかめる。
「足も痛うなってきやったし……もう脱いだ方がええやろか」
洞窟の地面は当たり前だが整備されていない。京都の街中を歩く分には問題のない下駄も、この少しだけ凹凸のある地面を歩くには完全に向いていなかった。
紗枝は怪我をしてはたまらないと下駄を脱ぎ、手に取った。足袋が汚れるのは少し嫌だったが、歩く分にはだいぶ改善される。
「ともかくはよう、周子はんを見つけて帰らへんと……」
じっとりとかいた汗が和装の下着に吸い込まれていく。この空間に和服姿は少し暑すぎるようだった。
「それにしても……なんでこないなところに周子はんは誘ったんやろか」
今更、見捨てて引き返すことなんてできない。そもそも誘ったうえに勝手にずかずかと進んでいくのはどうなのかと紗枝はひとつふたつ文句を言いたかったが、その相手の姿は今のところ見当たらない。
いつしか洞窟の奥に自身が入り込んでいることも知らずに彼女はひたすらに歩き続けていたが、突然何かが視界に入り込みピタッと止まった。
「……周子はん?」
目を凝らしてみると薄暗い先に、ぼんやりと探し人の影が映った。いつの間にか募っていた心細さも重なり紗枝は柄にもなく慌てて駆け出した。
「ま、待って!周子はん!!」
しかし、呼びかけられた周子と思える影は紗枝の声に応えることなく角を曲がって姿を消した。紗枝も当然、それを追って角を曲がった。が――
「っ!?」
勢いのついた姿勢を無理に止めたため危うく転びそうになりながらも、紗枝は何とか踏みとどまった。だが、目の前に周子が建っていたわけではない。
「な、なんやこれ……」
紗枝の目の前にはいまだに洞窟の道が続いていた。しかし、問題は通路の端にあった。
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