116:名無しNIPPER[saga]
2017/09/29(金) 18:28:14.25 ID:NvcRnRrg0
大学生「それで最初はなんとも思ってなかったんですけど、その様子を見てるうちにアライさんに興味がわいてきちゃって。
実際に手を出す様になったのは去年の夏ごろからですね」
おじさん「丁度その頃でしたかねえ、ケイ君に私がアライさんを捕まえている事を伝えたのは」
大学生「あの時は驚きましたよ。マサおじさんが趣味で狩猟をやってるのは知ってましたけど、アライさんも捕まえていたのは知らなかったんで…」
男「そうだったんですか」
結局おじさんも実際に話せる仲間が欲しかったのだろうか。まあなんとなく共有したい気持ちはわかる。
さらに話を聞くと大学生は生き物としてのアライさんに興味があり、処分するついでに色々したという。
暑い所や寒い所に閉じ込めてどれ位生きられるか見たり、複数のアライさんを同じ場所に入れて様子を観察したりと様々だ。
その話の中ではどの位寒い場所でもアライさんは生きられるのか、というのは気になったのでそのうちにでも話を聞いてみる事にしよう。
そんな事を考えながらしばらく雑談していると
大学生「ところでなんですが、先日おじいちゃんが捕まえたアライさんを処分しようと思ってるんですけどもし良かったら見ていきませんか?」
わざわざここに連れてくるからには何かあると思っていたが…。ここまで来て断る訳にもいかないので了承する。
男の返事を聞いた大学生は、ではこちらへと敷地にある納屋のうちの一つの前へと案内した。
大学生は金属製の扉に掛かっている頑丈そうな鍵を外し、中へ入っていった。おじさんと男も後に続く。
中は広く、天井も高い。薄暗かったので大学生は電気をつけた。奥には大きな金属の台があり、所々錆だか血の跡の様な汚れがある。
台の脇に作物を収穫する時に使う様なプラスチックのコンテナボックスが二つあって、一つには色んな道具が無造作に入れられていた。
もう一方には何か白いような赤茶けた物がたくさん入っている。アライさんの骨か?
大学生「そのうちアライさんの標本でも作ろうと思っていたんですけど、まだ手付かずのままですね。管理が適当で混ざってしまったので
正直もう面倒になったってのもありますが…」
大学生は恥ずかしそうに言った。物音がして気が付いたのか、壁際にある檻の中で寝ていたアライちゃん達が目を覚ました。
アライちゃんA「あ、ひとしゃんなのだ。いつになったらここからだしてくれるのだ?」
アライちゃんB「ひとしゃん、ここはさむいのだ。アライしゃんをはやくあったかいところへつれていくのだ。あとおなかもすいたのだ」
アライちゃんC「………………」
アライちゃん達は四つん這いで檻の端に寄ってきた。アライちゃんCだけまだ寝ている。
おじさん「アライちゃんだけかい?親のアライさんはどうしたの?」
大学生「箱罠の中にはアライちゃんだけが掛かってたんですけど、おじいちゃんが近づいたらそばにいた親はびっくりして逃げたそうです。
でもその後、おじいちゃんが罠を運ぼうとしたら親がちび達を返せなのだあ!って言って取り返しに来たので問答無用で叩き殺したって言ってました」
おじさん「あの人は怒ったら恐いからねえ」
おじさんは冗談っぽく言って笑った。
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