102:名無しNIPPER[saga]
2017/10/02(月) 03:43:54.32 ID:/elKJarW0
女「……そろそろ帰んないとなぁ」
少女「……そうですよね。 これ以上暗くなったら危ないですもんね」
わたしを抱きしめる腕に、力がこもる。
女「少女ちゃんと一緒に暮らしたいなあ」
少女「っ……先輩、そういうこと急に平然と言わないでくださいよ、もう」
女「なんで? ドキドキするから?」
少女「そうです」
女「でも、少女ちゃんもそう思うでしょ?」
少女「……」
先輩と暮らす。
朝起きたら先輩が隣で寝ていて、家に帰れば先輩が待ってくれている。 あるいは、家にいたら先輩が帰ってきてくれる。
ご飯はどうしよう、先輩は料理できるのかな?
お弁当とか作ったら喜んでくれるのかな……。
少女「……思います、すごく」
女「だよね! 私は大学に進むつもりなんだけど、大学行ったら少女ちゃんと一緒に暮らしたいな。 そしたらずっと一緒にいられるのに」
そっか。
当たり前だけど先輩はわたしよりひとつ年上だから、卒業してしまったらこれまでのように部活で会うこともできなくなってしまう。
大学に行けばまた色々と忙しくなってしまうだろうし、これまでのように一緒に過ごすことは難しくなる。
先輩はそこまで考えてくれてたんだ。
わたしは浮かれているばかりだったのに。
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