35:名無しNIPPER[saga]
2017/10/02(月) 01:38:39.82 ID:/elKJarW0
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地区大会が翌日に迫った、ある日。
今日は明日に備えて部活が休みとなっていたが、わたしは朝早くに学校へとやって来ていた。
単純に、明日大会で使うモノを学校に忘れてきてしまった為である。
プール場の鍵を借りようと守衛さんを訪ねると、もう既に水泳部員に貸出中だという。
誰かが自主練でもやっているのかなと思いながら、プール場のドアを開いた。
少女「あ……」
真っ先に目に見えたのは、誰かが泳ぐ姿。
ブレることなく真っ直ぐに、速く。
誰が泳いでいるのかなんて、すぐにわかってしまった。
水泳部に入ってから何度も何度も見続けてきた、その後ろ姿。
見るたびに、綺麗だなって思う。
女「ぷふぅ〜〜…………あ」
プールの端に手を付いてから、先輩が水面から顔を出した。
そのまま振り返った先輩と、目が合う。
女「少女ちゃーん!」
少女「先輩」
水面から、ぶんぶんと手を振る先輩。
プールの縁まで近づいて、わたしも声をかける。
少女「おはようございます、先輩。 いつからいたんですか?」
女「ん? えっと……30分前くらいかな」
プール場の壁に掛かった時計を見て、先輩が答えた。
少女「自主練ですか?」
女「そんな感じ。 ふはぁ〜、ちょっと休憩〜」
そう言いながら、先輩はプールから上がって縁に座り込んだ。
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