鷺沢文香「アッシェンプッテルの日記帳」
1- 20
4: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2017/10/07(土) 23:50:28.85 ID:mxDxIcFa0

自分の歪さを認めてしまえば、あとはもう簡単でした。
胸の裡の黒い衝動にこの身を放り投げ、惰性に任せて転がり落ちるだけでした。
普段どれだけ華やかな衣装で飾られて羨望と賞賛の言葉を受けていたとしても、その正体はただの下卑た倒錯者だったのです。
であれば、体に散らばるもどかしさの総てを下腹部の熱にくべてしまうのは必定でしょう。


そうして漸く、私は右手を秘部に伸ばしたのです。

あの夜から一週間が経った夕暮れ時。
自室の締め切ったカーテンの隙間からフローリングに差す一条の夕陽は、まるで世界が血の涙を流しているように見えました。

指先にはしとどに濡れそぼったショーツの感触。
その一撫でだけで、思わず身を捩ってしまう程に甘い性感が脳髄を麻痺させていくのを感じました。
常識も、良心も、アイドルとしてのプライドも、もう私を止めることはできません。
いえ、寧ろそれらをスパイスにさえして私は自分を慰め始めました。

脱いだショーツを右足首に引っ掛けたまま、改めてそこに触れると自分の躰とは思えない感触。
久しぶりの自慰とはいえこれほどまでに潤みを得たことなど初めてで、しかもまだ碌に触ってもいないにも関わらずなのですから、流石に一瞬不安になりました。
しかしすぐにあの毛布の盛り上がりが脳裡に蘇ってきて、そうなれば逆に触っていない状態に耐えられなくなってきてしまう。

臍の下から滑らせた手の平で股間を覆い三度も撫でれば、蜂蜜をまぶしたように手全体がいやらしく艶めいて。
だらしなく半開きになった唇から垂れた唾液が顎を汚していくのも気にしていられなくて。
吐息に混じっていたのは発情した牝猫のような喘ぎ声。
そんな声を出しているのを恥じるべきなのに、まるで夢を見ているようなうっとりとした心地でした。

目の前に幻視している二人の盛り上がり。
その背が一際高くなり、それからゆっくりと縮んでゆくのに合わせて、指を股間に沈めてゆきます。
濡れきった陰唇はウミウシのように柔らかくて、どこまでもめり込んでいくかに思えた人差し指と中指でした。
しかし、膣に入り込むや否や、第一関節も越えない浅いところで止まってしまいました。
背骨に直接冷や水を掛けられるような不快感――激しい痛みの予感が全身に走ったからです。
それの意味するところは勿論知っていて、だからこそこれまで自分で破ることもせずにいたのです。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
36Res/60.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice