13:名無しNIPPER[saga]
2017/10/30(月) 20:37:19.41 ID:ubwWHrg5O
「ん………」
気がつくと、視界いっぱいに暗い天井が広がっていた。どうやらいつの間にか、眠っていたらしい。
……いや、意識を失っていたのか?
「むぐ」
というか、口に何かを咥えている。やけに生温かさを感じるけど、これはいったい――
「あっ♡ ダメです、急にはむはむされると……感じてしまいます……」
「………え」
艶めかしい喘ぎ声は、聞きなれた少女のもの。ということは、この細長い何かの伸びている先は。
「お、おはようございます。Pさん……ごめんなさい」
「ゆかり……どうしてゆかりの尻尾が、俺の口に」
「私が自分を抑えきれなくなって、Pさんの精を吸いすぎてしまい……このままでは現実のPさんの身体にも問題が起きてしまうので、私の尻尾汁で栄養をとってもらっていたのです」
「し、尻尾汁って……」
「心配しないでください。人間の女性の、おツユと同じようなものですから」
「いや、だからまずいと思うんだが……」
「まずい? 味は悪くないはずですけど……お気に召しませんでしたか?」
……ああ、この天然っぷり。間違いなくいつものゆかりだ。さっきの本能丸出しの獣はいなくなったらしい。
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