10:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:44:49.08 ID:BBRlU/0B0
まずい、殺される。男は命の危機を感じて逃げ出した。
拳銃を拾うという選択肢は捨てた。
利き腕を負傷した事と、拾っている間にまた上から奇襲をかけられたら心臓をやられると考えたからだ。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/11/09(木) 00:44:53.11 ID:8uctEsTo0
男。ゲームオーバーか。
12:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:46:26.56 ID:BBRlU/0B0
土と植物、有機体に囲まれた空間に似つかわしくない無機物が擦れる音がしたと同時に彼の左足に痛みが走る。
その痛みと、左足を固定した何かに引っ張られ、彼は落ち葉の溜まった地面に倒れこんだ。
左足を見ると半円型の何かが二枚、彼の左足を挟み込んでいた。
13:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:47:40.63 ID:BBRlU/0B0
アライさんA「ヒトが作った道具にヒトがひっかかったのだ!あいつ馬鹿なのだ!!」
アライちゃんA「やっぱりおとーしゃんのいうとおりらったのらぁ!」
アライちゃんA「ばかなのだ!」
14:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:49:14.98 ID:BBRlU/0B0
身動きが取れなくなった彼にアライさんが近付いていく。
アライちゃんの群れが、まるで古い映画に出てくる肉食の甲虫のように男に近付いていく。
囲まれれば最期、その映画のように殺され、食われ、骨をこの森に晒す事になる。
15:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:50:37.81 ID:BBRlU/0B0
アライさんB「ガイジは生きている価値なんて無いのだ!」
アライさんA「影川の手先はみんなガイジ!なのだ!!」
アライちゃんD「ガイジなのらあああ〜〜〜〜〜!!!!!」
16:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:51:28.52 ID:BBRlU/0B0
下品な笑みを浮かべながらアライさんの群れが自分の両手をこすりはじめた。
祖先のアライグマから遺伝子レベルで引き継がれてきた動き、通称ハエガイジムーブだ。
この害獣どもはこの動きが癖になっていて、隙あらばハエガイジムーブを行う。
17:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:53:41.18 ID:BBRlU/0B0
アライちゃんG「しぬのらぁ〜!あらいしゃんがせいぎのてっちゅいをくだしてやるのらぁ〜!!」コスリコスリ
アライちゃんC「でもまずそうなのりゃ!くさそうなのりゃぁ!!アライしゃんのうんちよりくさそうなのりゃあ!!!」
18:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:55:16.49 ID:BBRlU/0B0
ハエガイジムーブによって擦れる音が重なり、森の中に響く。
アライさんの群れの笑い声が重なり、森の中に響く。
勝利を確信したアライさん達は男を嬲りものにしていた。
19:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:56:51.84 ID:BBRlU/0B0
その瞬間
パァン
20:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:59:23.31 ID:BBRlU/0B0
下品でおぞましいコンサートが開かれている、その少し離れた場所に大きな白い塊がいた。
その白い塊、大型犬の飼い主こそが、今4匹ものアライさんを射殺したハンターである。
アライちゃんC「にげゆのりゃ〜!ぴいいぃぃぃいいいいええぇえええ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
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