わたしとヒトとアライさん
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23:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 01:05:03.91 ID:BBRlU/0B0



ブロロロロロロロ

男「本当にごめん」

飼い主「気にしないでください。3000円ちょっとと人の命、どっちが大切かなんて明確じゃないですか」

飼い主「それに、あそこにコロニーがあるとわかれば近いうちにハンターが集団で入るでしょう。今日殺し損ねたのもそこで死にますよ」

飼い主「それより本当に運転大丈夫なんですか?まだ足痛いですよね?」

男「大丈夫。痛いのは慣れっこだしな」

飼い主「何かあったら大変です。安全運転で行きましょう?」

男「そうだな。君を事故に巻き込むわけにはいかないし」

飼い主「…わたしの事は別にいいから自分の事心配してくださいよぉ。お母さんから貰った大切な身体なんですよ?」

口を尖らせて不満げな表情とどこか妙な言葉を表す飼い主に男は思わず吹き出した。

不満を表しつつもどこか媚びたその口調と、先程までアライさんを冷酷に殺していたそのギャップが可笑しかった。

飼い主「男さんはこの辺の人なんですか?」

男「あぁ、うん。まぁそうだな」

飼い主「そうなんですか。わたしもそうなんです」

飼い主「またお会いできた時は、一緒にアライさん狩りしましょうね。知っている人と一緒なら安心できます」

男「そうだなぁ。君がいてくれれば心強いな」

飼い主「パスカルもいますよ。三人いれば、油断しなきゃ無敵です」

飼い主「ね。パスカル♪」

大型犬「ワン」


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