13:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:47:40.63 ID:BBRlU/0B0
アライさんA「ヒトが作った道具にヒトがひっかかったのだ!あいつ馬鹿なのだ!!」
アライちゃんA「やっぱりおとーしゃんのいうとおりらったのらぁ!」
アライちゃんA「ばかなのだ!」
14:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:49:14.98 ID:BBRlU/0B0
身動きが取れなくなった彼にアライさんが近付いていく。
アライちゃんの群れが、まるで古い映画に出てくる肉食の甲虫のように男に近付いていく。
囲まれれば最期、その映画のように殺され、食われ、骨をこの森に晒す事になる。
15:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:50:37.81 ID:BBRlU/0B0
アライさんB「ガイジは生きている価値なんて無いのだ!」
アライさんA「影川の手先はみんなガイジ!なのだ!!」
アライちゃんD「ガイジなのらあああ〜〜〜〜〜!!!!!」
16:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:51:28.52 ID:BBRlU/0B0
下品な笑みを浮かべながらアライさんの群れが自分の両手をこすりはじめた。
祖先のアライグマから遺伝子レベルで引き継がれてきた動き、通称ハエガイジムーブだ。
この害獣どもはこの動きが癖になっていて、隙あらばハエガイジムーブを行う。
17:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:53:41.18 ID:BBRlU/0B0
アライちゃんG「しぬのらぁ〜!あらいしゃんがせいぎのてっちゅいをくだしてやるのらぁ〜!!」コスリコスリ
アライちゃんC「でもまずそうなのりゃ!くさそうなのりゃぁ!!アライしゃんのうんちよりくさそうなのりゃあ!!!」
18:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:55:16.49 ID:BBRlU/0B0
ハエガイジムーブによって擦れる音が重なり、森の中に響く。
アライさんの群れの笑い声が重なり、森の中に響く。
勝利を確信したアライさん達は男を嬲りものにしていた。
19:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:56:51.84 ID:BBRlU/0B0
その瞬間
パァン
20:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:59:23.31 ID:BBRlU/0B0
下品でおぞましいコンサートが開かれている、その少し離れた場所に大きな白い塊がいた。
その白い塊、大型犬の飼い主こそが、今4匹ものアライさんを射殺したハンターである。
アライちゃんC「にげゆのりゃ〜!ぴいいぃぃぃいいいいええぇえええ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
21:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 01:01:29.20 ID:BBRlU/0B0
飼い主「よくやったねパスカル。助かったよ」
飼い主は大型犬を労い、身体を手の平で撫でる。大型犬はそれに尻尾を振って答え、飼い主からは笑い声が漏れた。
パートナーの労い兼スキンシップを終えた飼い主が男を視界に収める。
22:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 01:02:37.02 ID:BBRlU/0B0
そこで会話が途切れた。
飼い主は深刻な事を考えているかのように眉間に皺を寄せながら男の傷の手当をしていく。
それを見た男は、この命の恩人が今自分と同じ事を考えているのだろうと感じ、あえて何も言わずに大人しく手当てを受けた。
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