Pの姉妹はトレーナー!【アイドルマスターシンデレラガールズ】
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229: ◆Xx4o45zWU.[saga]
2018/01/07(日) 22:44:32.91 ID:ZfRiWLFG0
それが終わるとキャストさんの前口上が始まる。

「それでは、行ってらっしゃーい!」

という挨拶と共に手を振って見送るキャストさん。
卯月ちゃんも笑顔で手を振り返している姿が可愛かった。

カタカタ、とレールの上を登っていく無機質な音が俺の耳から入り、緊張感を与えてくる。
隣の卯月ちゃんを見てみると、それはもう青褪めた表情で本当は苦手なんじゃなかろうかとまた思ってしまうのと同時に、そんな彼女の姿が可笑しくってつい笑ってしまう。

卯月「ど、どうしたんですか?」

詠「いや、卯月ちゃんが今まで見たことない顔してて……」

卯月「……本当は怖いんです〜」

今更、泣き言を漏らす卯月ちゃん。

詠「あはは、もう落ちちゃうよ……」

すでに乗り物はレールの頂点に達しており、俺はもうどうすることもできなかった。

卯月「きゃあああぁぁぁぁ!!」

落ちていく。
そこそこの高度で上から下まで二秒間。
ぎゅうっと俺の手を握る卯月ちゃんのせいで、落ちていくドキドキを倍で感じる。
目を開けられない落下中の出来事。
彼女の行動は故意なのか判断できないが、俺は彼女の行動があざとさ溢れる故意による行動でもいいと思った。
そのとても長く感じる二秒間、確かに俺は落ちていった。いや、俺たちは落ちていた。

最初の大きな下りを抜けた後も俺たちはコースターの速さに振り回されて、強く手を握り合っていた。



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