姫菜「ちょっと! 結衣も優美子もそれ、私に対しての当てつけ!?」
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57: ◆3pCIhha3Cw[saga]
2018/01/15(月) 20:01:03.31 ID:LMYq00TS0
 そんな悩みの中、突然一人の女性が後ろから俺の腕に組み付いて来た。中々の知性溢れる感がある美人さんだ。赤いフレームの眼鏡、おかっぱのような形で整っている髪型......と、よく見ると海老名さんだった。同じ県内にいるとはいえ彼女は総武高をしてから三浦と由比ヶ浜とすら疎遠だったのだ。当然俺も会うのは久しぶりだ。
 そして遅くなったとは言うがなんの事かさっぱり判らない。それを問いかけようとして海老名さんの顔を覗き込むと彼女も俺を見つめ返す。アイコンタクトしているわけではない。だが何かを訴えかけているように見えた。そう思って後ろをちらっと見ると一人の男がその場で呆然としている。
 要は男避けというわけか。海老名さんは腐女子という事を大っぴらにして避けているように思えたがそれで完全に回避できるわけではない。海老名さんに好意を持っている戸部なんかがまさにそれだ。

「遅いぞ。今日は姫菜の好きな作家さんのサイン会なんだろ?」
「いや〜、あんまり楽しみで昨日寝つけなくてさ〜」
「遠足前の小学生か」
「まぁまぁ。まだ時間的には余裕だよ」

 もちろんこの会話は出鱈目だ。それでもこんな適当な話題に対し、海老名さんは話を合わせくれる。こういった所は凄いと思う。意外と俺と海老名さんの相性はいいのではないだろうか。

「さ、いこ?」

 更に海老名さんの腕の力が強まり、その男との距離を離していく。


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