イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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145: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/03/31(土) 14:09:00.85 ID:v8Ho/nM40
提督「…それじゃあ、レバーを引くわね」

ブリン「そうしよう♪」

サイント・ボン「準備は出来ておりますよ」

提督「トーレ(さーん)…ドゥーエ(にーい)…ウーノ(いーち)……建造開始♪」…と、そこにグレイ提督が優雅な足取りで入ってきた

グレイ提督「…あら、ちょうどいいタイミングだったようですね」

提督「グレイ提督…どうなさいました?」

グレイ提督「いえ、わたくしもちょうど報告書を書き終えたところでしたので……よろしかったら少しお話でも致しませんか?」

提督「ええ、いいですよ…お菓子はありませんがアイスティをどうぞ?」

グレイ提督「あら、これは涼しげで結構ですね……ちなみに、アイスティはアメリカ発祥の物なのですよ」

提督「えーと…確か万博か何かの暑い日だったそうですね?」

グレイ提督「ええ、さようです……ふぅ、それにしても南イタリアは色彩が豊かで…素晴らしい保養地ですね」

提督「ふふ、堅苦しい話なんてできなくなるでしょう?」

グレイ提督「ええ。むろんヴァイス中佐は別でしょうが…♪」

提督「そうですね……ところでグレイ提督は映画を見ますか?」

グレイ提督「ええ、多少は見ますよ…何か?」

提督「いえ、毎日午後に流している映画なのですが、せっかくイギリスとドイツからお客様がおいでになったのですから、それぞれの国の映画を流そうと…」

グレイ提督「なるほど、いいですね」

提督「で、せっかくですから「007シリーズ」でも流そうかと…どれがお勧めですか?」

グレイ提督「なるほど…でしたらやっぱり「ドクター・ノー」か「ムーンレイカー」が一番ですわ」

提督「そうですか?」

グレイ提督「ええ…わたくしもシリーズは通して見ておりますが、特に「ドクター・ノー」は数十回ほど見ましたもの」

提督「あー…」(…まさかグレイ提督が007好きとは……これは話が長くなるわね)

グレイ提督「何しろ時代が時代でしょう?…最初は「ボンドカー」に防弾ガラスが付いているだけで大変な仕掛けだったわけですわね、それが次第に水中に潜ったり宇宙に飛び出したりと、どんどんアクションや表現が過剰になっていくわけですわね……と言っても時代を考えると「近未来の装置」やガジェットは大変にリアリティがあってよろしいですし、わたくしはどの作品も面白く拝見させてもらっております…が、やっぱり初期の大きなサイレンサーをつけたワルサーPPKで活躍している頃が最もリアルでそれらしいと、わたくしの『友人』も申しておりましたわ。後はやはり女性の誘惑に弱い所がスパイらしからぬところではありますが、それもまたショーン・コネリーが斜め上を見上げた時に浮かべるあの笑顔があると不思議と許せてしまう物なのですね……ちなみに…」


提督「…あー、はい」

グレイ提督「わたくしの車についてはまだお話しておりませんでしたわね?」

提督「ええ、そう言えばそうでしたね……グレイ提督はやっぱりロールス・ロイスですか?」

グレイ提督「実家は「ロールスロイス・ファントム�W」ですわ…とはいえわたくしが自分で運転するのにRRは少しおっくうですし、「ボンドカー」にあこがれたこともあって、気軽に使える「アストン・マーチン・DB4」にしております」

提督「…DB4が気軽に使える車……ですか」

グレイ提督「ええ…だってセバスチャンに……失礼、セバスチャンは実家の執事のことですわ……とにかくセバスチャンに運転をお願いしないで済みますもの」

提督「あー…なるほど」

グレイ提督「ええ、それに当時は免許も取りたてで「自分で運転してみたい」と思っておりましたし…車を走らせるのは楽しいものですわ」

提督「…免許取り立てでアストン・マーチンに……?」

グレイ提督「ええ…幸い父が運転教官を雇って下さいまして、実家の周囲で練習をしたのです……一周ほんの数マイルほどでしたから、乗馬の代わりによく練習したものですわ」

提督「…」

ブリン「…これが「ホンモノのイギリス貴族」というものですな……」



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