イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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53: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/02/01(木) 01:42:00.38 ID:II/4TQjd0
…夕食時…

アッテンドーロ「…って言うような話を聞かされたわ」…夕食に並んだピッツァ・マルゲリータを皿に載せ、さらに卵をたっぷり使った鹿肉のピカタを取る…さっぱりした赤ワインでニンニクの風味が効いた鹿肉を流し込む……

提督「あー…まぁそう言う感じではあったわ。ちなみにエンリカ先生は夢がかなってフィレンツェで芸術家になっているそうよ♪」…提督は薄い生地にチーズがとろりと溶けた、火傷しそうなマルゲリータをふーふーさせながらくるりと丸めて口に運んだ……それから夏場の常備菜になっている、バジルがほどよく使われた野菜の煮込みをたっぷりとよそい、唐辛子入りのオリーヴ油を少しかけた…

ライモン「あの、そう言う問題では…」

チェザーレ「はははっ、チェザーレもこれには参った♪」普段は威風堂々とした武人として提督を支えるチェザーレだが、女たらしで有名だったチェザーレらしく、意外に好色な所もある…今も提督の浮いた話を聞いて「分かっている」といった笑みを浮かべてみせた……

クラウディア「…ところでフランカ、あのつんとしたお嬢さんはどうしてるの?」

提督「どのお嬢さん…もしかしてマリーのこと?」

クラウディア「そうそう、前に一度だけ泊まりに来てくれたじゃない…フランス海軍のマリーちゃんよ♪」

提督「あぁ、マリーね…そう言えばまだ見せてなかったかしら」部屋に戻ると、数枚の写真と細長い箱を持って来た提督…

クラウディア「なぁに…それ?」

提督「この間の交流プログラムで「タラント第六」に来た提督たちの写真よ♪」

シルヴィア「へぇ、三人も来たのね…」

提督「ええ、来訪する提督たちは数の都合で前期と後期の二回に分けてあるのだけど……驚いたことに前期の提督は全員知り合いだったの。で、これがその時の写真♪」…写真には提督を始めミッチャー提督、百合姫提督、エクレール提督と鎮守府の艦娘たちがずらりと勢ぞろいしている…

クラウディア「あらまぁ、この黒髪のお嬢さんはとっても可愛らしいわ…あ、この金髪はマリーさんね♪」

シルヴィア「…こっちの褐色の人はアメリカの提督?」

提督「ええ。このグラマーな女性がアメリカのミッチャー准将…私がナポリにいた時から知り合いで「ジェーン」って呼んでいるわ♪」

クラウディア「それで、このお嬢さんは?」

提督「彼女が横須賀の百合姫提督。で、他の荷物にまぎれて忘れていたのだけど…お母さまたちに姫からのお土産♪」何やら金文字で漢字が印刷されている緑色の箱を渡した…

クラウディア「ねぇ、フランチェスカ…これ、なんて読むの?……シルヴィア、貴女ならわかる?」

シルヴィア「えーと、私も漢字はあんまり強くないけど…とりあえず「清酒」って書いてあるのは分かるわ。つまり日本のお酒ね」

提督「ええ、何でも鎮守府でしか買えないらしいの……えーと、もらったメモがどこかに…あぁ、あった」

クラウディア「開けてもいいかしら♪」

提督「お母さまたちへの贈り物なんだから好きにして?…えーと、このお酒は清酒「友鶴」っていうそうよ……口当たりはいいけどかなり度数が高いお酒だから「『友鶴』だけにひっくり返らないよう」注意してほしいって書いてあるわ」

シルヴィア「それじゃあ後でいただくとしましょう……ね、クラウディア?」

クラウディア「ええ、食後にちょっとずつね♪…あ、そう言えば」

提督「なに?」

クラウディア「この間、街の雑貨屋さんに売れ残った手持ち花火をもらったのだけど…よかったら後でしましょうか♪」

ライモン「わぁ、夜に花火なんてきっと綺麗です♪」

アッテンドーロ「へぇ、いいじゃない…ねぇ提督?」

提督「ええ、いいわよ。それじゃあ花火を楽しみながらワインでも傾けましょう」

クラウディア「それならいっそ、この「友鶴」を砂浜に埋めて冷やしましょう…ね、シルヴィア♪」

シルヴィア「クラウディアの好きなようにしていいわよ…それじゃあ後で浜に行きましょう」

提督「夜は意外と冷えるから、みんな羽織るものを忘れずにね?」

ライモン「はい♪」

チェザーレ「承知した」

アッテンドーロ「ええ、分かってるわ」

………


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