イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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955: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2024/12/13(金) 02:09:58.21 ID:k43ZR7Nf0
提督「ふふ、それじゃあまた気が向いたら……ね♪」

アンナ「そうね。ところで……はい」ベッドから起き上がると裸身のままクローゼットに近寄り、中をかき回していたかと思うと赤いリボンのかかった包みを取りだした……

提督「なぁに?」

アンナ「もう、馬鹿ね。この時期なんだからクリスマスプレゼントに決まっているでしょうが」

提督「ふふ、ありがとう……開けてもいいかしら?」

アンナ「ええ、開けなさい。本当なら六日までは開けないものだけれど……せっかくのプレゼントだもの、目の前で喜んでほしいじゃない?」

提督「そうね、それじゃあ……」リボンをほどくと包み紙をはがした……

提督「……まぁ、メローラの革手袋」

(※メローラ…1870年にナポリで創業したネクタイ、革手袋のブランド。映画「ローマの休日」で使われるなど品質、知名度ともに名高い)

アンナ「そうよ。貴女のお母さんはファッションデザイナーだし、私から洋服をあげたって仕方ないけれど、手袋なら何組かあっても使いどころがあるでしょ? まだまだ寒い日も多いし、海の上じゃあ指先が冷えるでしょうから、軍艦にいるときにでも使って欲しいわ」

提督「ありがとう、こんなに素敵な物を……でも艦橋で使うにはもったいないわね」

アンナ「何を言ってるのよ。タンスのこやしにしてもらうためにあげたんじゃないんだから、きちんと使いなさいよ?」

提督「ええ、ありがとう……それじゃあうんと役立てさせてもらうわ」

アンナ「そうしなさい♪」

提督「本当にありがとう、アンナ♪」

アンナ「いいのよ」

提督「それじゃあ私からも……はい♪」

…空いている椅子の一つに置きっぱなしにされていたハンドバッグから、桃色をしたサテンのリボンで結ばれた小ぶりの箱を取りだした…

アンナ「……会えるかどうかも分からないって言うのに、わざわざ用意してくれてたの?」

提督「アンナだってクリスマスくらいは帰省するでしょうし、もし会えなかったらご両親に預けて渡してもらうよう頼んでおくつもりだったわ」

アンナ「ふぅん、何だかんだで貴女も会いたかったんじゃない」

提督「そりゃあ幼馴染みだもの、会いたかったには会いたかったわよ……許嫁の話を持ち出さなければね?」

アンナ「ふふふっ……砲弾が飛び交っている海に出る勇気があるくせに、私との結婚が怖いなんてね♪」

提督「砲弾なら回避運動も取れるし装甲で防げるけれど、貴女は防げないもの」

アンナ「言ってくれるわね……まぁいいわ、早速開けさせてもらうわよ」リボンをほどくと包装紙を破り、中身の箱を取り出す……

提督「できるだけアンナに似合いそうなものにしようと思ったのだけれど……どう?」

…提督がプレゼントしたのは優美な凝った作りでいながら俗っぽくないアール・ヌーヴォー・スタイルのネックレスで、細かな細工を施された金のチェーンにルネ・ラリック風のデザインがされたコウモリと三日月のトップがあしらわれ、コウモリの翼や三日月にはめ込まれたエナメルが光を受けて薄青や桃色に変化して見える…

アンナ「ピピストレッロ(コウモリ)のネックレス……フランカったらまだ覚えていたのね?」

提督「ええ。貴女の小さいころのあだ名♪」黒褐色の髪をツインテールにしていた幼いアンナの面影を重ねて笑みを浮かべた……

アンナ「過去を振り返るにはまだ早いんじゃないかしら……ねぇ、付けてくれる?」

提督「ええ」アンナの後ろに回ると、裸のままの首もとにそっとネックレスをつけた……

アンナ「……フランカ」

提督「どう?」どちらかと言えば気ままで勝気なアンナゆえに、どんな感想が飛んで来るかと少し身構える……

アンナ「すごく嬉しいわ、ありがとう♪」

提督「ふぅ、良かった……アンナのことだからてっきり何か言われるかと」

アンナ「こんな素敵な贈り物をくれたのに、どうして文句を言う必要があるのよ。とっても良いじゃない♪」姿見の前で頭を左右に動かしては、ネックレスのきらめきを眺めている……

提督「ふふっ、気に入ってもらえて安心したわ」

アンナ「ええ。でもこうなるとお礼をしないといけないわね……♪」傷を付けたりしないようネックレスを外してケースに戻すと、姿見に映る提督を眺めて挑発するような表情を浮かべた……

提督「ふふっ、それは楽しみね♪」アンナの後ろから肩越しに手を回し、左手は乳房を、右手は腰に回して身体を寄せた……

アンナ「ええ、お昼まではまだ時間があるもの……ね///」

………

…


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