イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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960: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2025/01/13(月) 00:59:42.46 ID:NWrq9j/u0
リベッチオ「あ、それじゃあジァポーネの提督さんが送ってきたやつで遊ぼう?」

提督「姫から?……なにか送ってきてくれたの?」

マエストラーレ「ええ。化粧品や浴衣、手拭いとか日本らしいものを一杯送って来てくれた中にあって……私たちはどう使えば良いか分からなかったけれど、トレーリやカッペリーニたちから使い方を教わったの」

提督「そうなの、カッペリーニ?」

カッペリーニ「いえ、教えたというほどでは……」

トレーリ「少し詳しいだけですから」

提督「謙遜しなくたっていいわ。それじゃあ少しやってみようかしら」

リベッチオ「やった♪」

提督「くれぐれもお手柔らかに頼むわよ?」

トレーリ「それじゃあ提督にも浴衣を着てもらいましょうか、その方が雰囲気も出るでしょうから」

提督「さっき着替えたのにまた着替えるの? 仕方ないわね……」

…数分後…

提督「さ、着替えたわよ。ちょっと冬場に着るには寒いけれど……」

…百合姫提督がクリスマスプレゼントにと送ってきた箱の中には色とりどりの浴衣も何枚か入っていて、艦娘たちはかわりばんこに袖を通してはきゃあきゃあと歓声をあげていた……慣れない手つきで提督がまとったのは白地に藍色の百合をあしらった浴衣で、すっきりしたデザインながらなかなかしゃれていた…

ライモン「提督、よく似合っています」

提督「ありがと、ライモンに言われると嬉しいわ。それでその「遊び」とやらはどこでするの?」

グレカーレ「私たちは体育館か庭でしていました……始めはここでやってみたんですが、狭くてぶつかりそうになっちゃうので」

アッチアイーオ「まったくよ、すんでの所でクリスマスツリーをひっくり返しそうになったんだから」

提督「なるほどね。まぁ今日は風もないし、そう寒くもないでしょうから庭でやるとしましょうか」

アッチアイーオ「あんまりはしゃぎ過ぎて怪我したりしないでよ?」

提督「ええ、ほどほどにするわ♪」

リベッチオ「えへへっ、負けないからね?」

…鎮守府・庭…

提督「それで、その遊びっていうのは? ……みたところネットが張ってあるわけでも、地面に線が引いてあるようでもないようだけれど」

トレーリ「はい、これにはそういった準備は必要ないですから♪」

…そういってトレーリが差し出したのは木でできた角ばった板状の道具で、クリケットのバットを薄く小さくしたように見える……板には赤い木の実と緑の葉をデザインした絵が施されていて、反対側の手には小さな黒い球に赤や緑の羽根がついたものを持っている…

提督「……木のラケット?」

カッペリーニ「そのようなものですね……これは日本の「はねつき」という古くからの遊びですよ」

提督「はねつき?」

トレーリ「はい。ルールは簡単で、バトミントンのようにこの羽根を打ち合って落としたら負けというものです」

提督「この小さな玉を落とさないようにするの? 結構難しそうね」

リベッチオ「大丈夫、提督は初めてだから手加減してあげる♪」

提督「言ってくれるわね……でも、大人しくそのお言葉に甘えさせてもらうわ」慣れない浴衣ということもあり、リベッチオの言葉に甘えることにする……

ミラベロ「ふふっ、どっちが勝つか楽しみ♪」

リボティ「勝敗は見えている気がするけれど……くすくすっ♪」

提督「もう、すぐそうやって私の事を笑いものにして……見ていなさいよ?」

リベッチオ「あははっ、提督ってば大人げないんだから♪」褐色の肌に似合う赤い梅模様の浴衣を着て、足元をサンダルで固めている…

提督「だって、ああまで言われちゃうとね……いいわ、とにかく始めましょう」

リベッチオ「了解、それじゃあ最初はかるーく行くからね♪」カンッ!

提督「ええ……はいっ!」コンッ!




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