イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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980: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2025/07/26(土) 00:37:01.58 ID:nOYTn/o20
…一日目…

シモネッタ提督「荷物は背負った?」

提督「ええ」

カサルディ提督「ばっちりよ。カルラは?」

ベルガミーニ提督「ええ、大丈夫」

シモネッタ提督「それじゃあ出発♪」

…白っぽい岩がちの地面に松やオリーヴ、それに名も知らない背の低い木がぼさぼさと生えているだけの島を歩き始めた提督たち……カサルディ提督は手ごろな枝をナイフで叩き斬って即席の杖を作りみんなに渡し、提督はシモネッタ提督と水源のありそうな場所を探して目を配る…

シモネッタ提督「んー……ルクレツィア、どう思う?」

カサルディ提督「私は登山家じゃないし、水源かどこかなんて分からないわよ……エレオノーラこそどうなの?」

シモネッタ提督「残念ながら街育ちだからこういうのはさっぱり……カルラとフランチェスカは?」

ベルガミーニ提督「ごめんね、私も全然……」

提督「うーん、私は子供の頃におばさまから多少教わったけれど……とりあえずこのまま海岸沿いを歩いて川を探して、見つけたら上流に向けて歩けば良いんじゃないかしら?」

シモネッタ提督「それが一番良さそうね」

…二時間後…

ベルガミーニ提督「はぁ……ふぅ……」

シモネッタ提督「だいぶくたびれて来たわね……小休止しましょうか」

提督「ふぅ……賛成」

カサルディ提督「じゃあその間にあの岡を少し登ってみるわ、何か見えるかもしれないし」

シモネッタ提督「お願いね」

カサルディ提督「任せといて♪」疲れも見せず、軽やかな足取りで獣道を上っていった……

提督「元気ねぇ……」

…数分後…

カサルディ提督「……おーい!」岡の中腹で手を振りながら呼びかけるカサルディ提督……

シモネッタ提督「ルクレツィア、どうしたの?」

カサルディ提督「早くおいでよ!小川があった!」

ベルガミーニ提督「やった……!」

提督「……どうやら水筒の残りを心配しながらちびちび飲む必要はなくなりそうね?」

シモネッタ提督「そうみたいね……さ、行きましょう♪」

…岡のふもと…

提督「あら素敵」

カサルディ提督「ね、まるで誂えたみたいじゃない?」

…丘のふもとを縫うようにして海に注いでいる綺麗な小川がカーブを描いて松の木陰をさらさらと流れている……川岸には小さな岸辺があり、どこかで鳴いているのどかな鳥の声が響いている…

シモネッタ提督「澄んだ小川だけれど、まずは水質を調べないとね」第二次大戦のアフリカ戦線で赤痢に苦労した戦訓から、イタリア軍の携行糧食には必ず同封されている水質検査薬を取り出し、水を汲んで試薬を入れた……

ベルガミーニ提督「どう?」

シモネッタ提督「ええ、大丈夫よ♪ とはいえ生水を飲み過ぎるとお腹を壊すかもしれないからほどほどにね?」

カサルディ提督「了解……ところでさ、せっかくだから水浴びでもしない? 砂がちくちくしてやりきれないんだよね」小川の水を手ですくって軽く飲むと言った……

提督「そうねぇ、お互いの裸くらい見なれてはいるけれど……」

シモネッタ提督「いいんじゃないかしら♪ ただし見張りを付けて交代でね……最初は私が立つわ」

カサルディ提督「いやっほう♪」川岸にブーツと迷彩服を脱ぎ捨てると、ばしゃばしゃと水を跳ね上げながら勢いよく小川に駆け込んでいった……

ベルガミーニ提督「きゃっ!?」

提督「もう、相変わらず行動が早いんだから……私も行くわ♪」

シモネッタ提督「ふぅ、これが無垢な幼女だったら最高だったのだけれど……ないものねだりは良くないわね♪」川辺の白い砂に腰を下ろし、軽く頬杖をついた……



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